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特集(2)映画にみる80年代と、タカラヅカ版にみる「今」

2012年8月29日

写真:「フットルース」公演より梅田芸術劇場公演「フットルース」より=(C)宝塚歌劇団 撮影:岸隆子

 映画「フットルース」は、1984年公開だから、40代より上の人の中には、この映画が青春時代の思い出とともにある人もいるかもしれない。ちょうど「マハラジャ」なんていうディスコが流行った時代だった。今回、博多座での観劇に付き合ってくれた幼なじみの友人いわく「高校の運動会の応援合戦のダンスで使った曲があったよ」とのこと。私は全然覚えていないのだが…。

 だが、今回の出演者たちにとっては、映画は完全に「過去のもの」のようである。そして、演出もとくに80年代を意識しているわけでもなく、懐古趣味でもない。AKB48を彷彿とさせるといわれるボーモント高校の制服などは、完全に現代風だ。映画版ではもっさりした大男のウィラード君も、タカラヅカ版では「今どきのオタク」風キャラである。

 映画の80年代とタカラヅカ版の「今」を繋ぐのは、音楽だろう。1幕のラスト、ダンスパーティーの実現を心に決めたレンがクラスメイトたちと歌って踊る「アイム・フリー」、アリエルやラスティたち女子高生が、素敵な恋人との出会いを夢見て歌う「ヒーロー」(ここで、スーパーヒーローの姿になったレンやウィラードが登場してしまうのがタカラヅカ版らしいところ)。そして、大団円でのラストを締めくくる「フットルース」など。

 誰もが「どこかで聞いたことがある」と思える楽曲の数々が、ある人にとっては懐かしく、またある人にとっては新鮮に響いてきたことだろう。

 また、学生たちによる弾けるようなダンスシーンも今回のみどころのひとつ。振付を、ブレイクダンスの名手として知られる植木豪氏が担当し、いつものタカラヅカとはひと味違ったダンスが楽しめる。ちなみにこの植木豪氏、2009年に日本でミュージカル「フットルース」が上演されたときにレン役を演じた人でもある。

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