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特集(2)荒くれアラン役、よく通る声の星条にピッタリ

2013年1月10日

写真:「ベルサイユのばら ―オスカルとアンドレ編―」より「ベルサイユのばら ―オスカルとアンドレ編―」より、アラン役の星条海斗(右)、アルマン役の宇月颯(左)=撮影・岸隆子

 ―凛々しく成長したオスカルは、王宮警護の近衛隊隊長として活躍していたが、重税と貧困にあえぐ市民の暮らしを目の当たりにし、国民を守る衛兵隊への転属を願い出た。だが衛兵隊の隊士達は気性が荒く、特に班長のアラン(星条海斗)は、「貴族の女に何ができる」と敵意むき出しだ。かつてジャルジェ家につとめていたロザリー(愛希れいか)はオスカルが心配でならず、夫の新聞記者ベルナール(美弥るりか)もまた、その身を案じている。しかしオスカルは、自堕落で荒ぶる衛兵隊士達と誠実に向き合い、真摯に国を思う彼女の熱意が、頑なな彼らの心を次第に溶かしていくのだった。

 荒くれ者集団の衛兵隊も、この作品に欠かせないキャラクター達。貧しさにあえぎ、権力への怒りが渦巻くエネルギーを、アルマン役の宇月颯さんらが弾けるように演じています。その中でも、アランは特に個性の強いリーダー的存在。貴族出身で士官学校も卒業したエリートながら、妹に手を出そうとした上官を殴って兵役に落とされた、過去ある青年を星条さんが熱演しています。乱れた黒髪と軍服、よく通る声と粗野な態度がアランらしさを色濃く映し出し、この役が星条さんの代表作になること間違いなしのハマりっぷりでした。

 王政に不満をたぎらす衛兵隊の前に登場するオスカルは、きらびやかな軍服とブロンドの髪をひるがえし、明らかに場違いの人です。観ているこちらも「そりゃないぜ、お嬢ちゃん」と思ってしまうほどキラキラオーラ全開なのですが、アランや隊士達から全面的に拒否され、ブイエ将軍(越乃リュウ)から執拗なパワハラ攻撃を受けても、毅然とした態度を崩しません。しまいには剣でアランを負かしてしまうなど、胸をすく強さも披露。最初の「お嬢ちゃん」から一転、思わず「オスカルさまあ〜」と「悶絶」させられてしまうカッコよさがみどころです。

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