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特集(4)恋を前に女性になってしまうオスカルがリアル

2013年1月10日

写真:「ベルサイユのばら ―オスカルとアンドレ編―」より「ベルサイユのばら ―オスカルとアンドレ編―」より、オスカル役の龍真咲=撮影・岸隆子

 そして、アンドレがひそかに苦悩するオスカルへの思いは、この物語の核となる部分でしょう。行き場のない感情がほとばしる明日海さんの演技は胸に迫り、名曲「白ばらのひと」も安定した歌唱力でじっくりと聞かせてくれます。

 心中まで企てるアンドレの情熱に驚きつつ、自らの思いに気づかされ揺れるオスカル。普段の強い軍人から、恋の前にはか弱い女性になってしまう変化が実にリアルです。こうなると龍さんはとことん可愛らしくて、平手打ちされてよろめくところなどは、思わず胸が痛んだほど。特徴あるセリフ回しも、このお芝居にはうまい具合にマッチしていました。

 麗しいビジュアルだけでなく、芝居の経験を積み重ね、確立された演技力があってこそのオスカルとアンドレ。演技指導に初代オスカルの榛名由梨さんが参加されたというのも頼もしい限りです。それゆえに昔ながらのポエム調独白も、真正面切った愛の告白も、恥ずかしいどころかどんどんウットリ指数が高まり、その最高潮を迎えるのが、ファンの間で「今宵一夜」と呼ばれている2人の思いが通じ合うシーン。「愛あればこそ」のデュエットと、2人のポージングはもはや芸術といってもいいでしょう。

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