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特集【公演評】逆転裁判3
悠未の魅力満載、面白さに「異議なし!」

2013年1月16日

 宝塚宙組公演「逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース」が、1月9日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで初日を迎えました。2009年2月に上演され、大好評を博した人気ゲームソフト「逆転裁判」のミュージカルシリーズ第3弾に、宙組の悠未ひろさんが挑みます。弁護士フェニックス・ライトが主人公だったこれまでとは視点を変えたスピンオフ作品で、今回は法廷で争っていた検事マイルズ・エッジワースの物語。「逆転裁判2」で悠未さん自身が演じた役が、今度は舞台のど真ん中に登場です。(フリーライター・さかせがわ猫丸)

 「逆転裁判」といえば、法廷バトルアドベンチャーゲームで、シリーズ化されている大ヒット作です。花組のトップスター蘭寿とむさん(当時は宙組)主演で初めてミュージカル化された「逆転裁判 ―蘇る真実―」は、ゲームファンも取り込んで大きな話題を呼びました。好評につき早くも同年8月に再び蘭寿さん主演で「逆転裁判2 ―蘇る真実、再び…―」を上演、その後もシリーズ化が期待されていました。舞台をアメリカに設定し、ストーリーもオリジナルなので、事前知識がなくても大丈夫ですが、メインキャラクターの特徴はうまく取り入れ、ゲームファンの心もくすぐっています。右手をビシッと指差す「異議あり!」は、もちろん舞台でも決めポーズとなりました。

 179センチという歌劇団一の高身長を誇る悠未さんは、イケメン長身軍団の宙組を象徴するような存在といえるでしょう。その恵まれたスタイルをいかしたダイナミックなダンスは迫力満点で、演技や歌にも定評がある、生粋の宙組っ子。このドラマシティ公演は、そんな悠未さん待望の主演作です。

 ―天才検事マイルズ・エッジワースは、弁護士フェニックス・ライトに敗北したのを機に、検察局を去り3年。生き方に自問する日々の中、幼馴染のラリー・バッツに偶然再会、ともに故郷カリフォルニアへ向かう飛行機に乗ったことで、数十年前にタイムスリップしてしまう。そこで出会ったのは、なんと若い頃の亡き父だった…。

 エッジワースは、弁護士である父を尊敬しながら、なぜ検事になったのか。父はエッジワースが考えていたような人物ではなかったのか。真実が徐々に明らかになる中、ついに法廷で親子の対決が始まる―。

 証拠や証言をもとに、検事と弁護士が駆け引きしながら真相に迫る法廷ものは、いつでも確実に面白さを保証してくれます。加えて今回はクライマックスにあっと驚くどんでん返しが待っていました。まさかこんなに「感動」させられるなんて…予想していなかっただけに、なんだか悔しい! なんていうと、悠未エッジワースに「異議あり!」と言われてしまうでしょうか。

 時空を超えた逆転劇は、家族愛や真実を追い求める勇気を教えてくれた、文句なしに面白い作品でした。

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◆「逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース」
《大阪公演》2013年1月9日(水)〜17日(木) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
⇒詳しくは、梅田芸術劇場公演詳細ページへ http://www.umegei.com/schedule/220/
《東京公演》2013年1月23日(水)〜28日(月) 日本青年館大ホール
⇒詳しくは、宝塚歌劇団公演案内へ http://kageki.hankyu.co.jp/revue/309/index.shtml

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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