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特集【トピックス】ME AND MY GIRL
百貨店でのイベントに観客2000人

2013年2月14日
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 5月4日から大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される、宝塚月組公演ミュージカル「ME AND MY GIRL」のハッピーイベントが、2月7日、阪急百貨店うめだ本店で開催されました。主演の龍真咲さんと愛希れいかさんのトップコンビをはじめ、宇月颯さん、紫門ゆりやさん、煌月爽矢さんら月組の若手メンバーも登場し、ミニトークショーと歌のパフォーマンスを披露。熱いステージは大勢のお客さんたちも一体となって盛り上がり、公演への期待を早くも高めていました。(フリーライター・さかせがわ猫丸)

 「ME AND MY GIRL」は1937年にロンドンで初演、ブロードウェイでも上演されたミュージカルで、宝塚では87年に剣幸・こだま愛の月組トップコンビで初上演されました。その後も天海祐希と麻乃佳世、久世星佳と風花舞、瀬奈じゅんと彩乃かなみ、霧矢大夢と羽桜しずく(以上、すべて月組)、真飛聖と桜乃彩音(花組)らのコンビで再演され、今では堂々たる宝塚の代表作に。それだけに次はどんなコンビでいつ上演されるのか、楽しみでもありました。

 ロンドンの下町・ランベスで育ったビルが、ある日突然、名門貴族ヘアフォード伯爵家の世継ぎとして呼び寄せられます。恋人サリーと気ままに暮らしていたはずが、無理やり一人前の紳士に仕立てあげられることになり…。面白くて楽しくて、ちょっぴり切なくて、でも最後はみんながハッピーになれるストーリーが、観ているお客さんをも幸せにしてしまう名作です。

 2012年11月にグランドオープンした阪急百貨店の中にあるイベントステージ祝祭広場に、宝塚歌劇団が登場するのはこれが初めて。すぐ間近でライブが観られるとあって、9〜12階が吹き抜けになった開放的な約2千平方メートルの空間にはびっしりと約2000人(イベント2回の合計、主催者発表)のお客さんが集まり、始まる前から熱気ムンムンです。バルーンがたくさん飾られて、レッドカーペットが花道のように中央のステージまで続く様子は、まるで結婚式場のよう。ステージの様子は、巨大な「アートビジョン」にも鮮明に映し出されますので、遠くのお客さんもしっかりとその様子が確認できるようになっています。

 そこへビルとサリーになりきった2人がいよいよ登場! 元気よく飛び出した龍さんはビルのイメージそのもので、まったく違和感がありません。もう少しで「ベルサイユのばら」東京公演が始まりますが、そのオスカルとのギャップがくすぐるではありませんか。愛希さんのサリーは雰囲気といい身のこなしといい、元気いっぱいの彼女にピッタリで、もしかしたら一番の当たり役になるかも?と思わせるほど強い印象を残しました。

 作品について龍さんは 「ファン時代から大好きでした」。愛希さんは「6回も観に行きました」とその思いを熱く語り、出演できることの喜びをかみしめて大切に演じたい、と2人そろってすでに心は作品の中へと入りこんでいるようです。

 そしていよいよ歌のコーナーへ。1曲目は主題歌の「ME AND MY GIRL」。ビルとサリーの関係を最も表現する名曲で、軽快なメロディーも心地よく、2人のキャラクターが等身大でハマっていました。次に宇月さん、紫門さん、煌月さんが黒燕尾で登場し、まずは軽いトークから。3人ともこの作品への出演は2度目ですが、当時はまだ下級生で、出番のないときでも舞台のそでから眺め一緒にノッていたそう。披露する曲は「太陽が帽子をかぶってる」。2幕の冒頭に大勢で歌い踊る軽快なナンバーを、若い3人が元気いっぱい表現します。本来、この2曲にはタップダンスも加わりますので、公演の舞台ではそちらもお楽しみに。

 そして最後はおなじみ「ランベス・ウォーク」です。3人に龍さん、愛希さんが順に加わり、さらに12名の月組生が参加して一気に華やかに。公演では出演者が客席に降りて、会場全体で盛り上がるシーンとなりますが、この祝祭広場でもお客さんを巻き込んで、みんなで「ランベス・ウォーク」を大合唱。わずか20分とは思えないほどの熱気と興奮で、出演者もお客さんも、公演が待ちきれない気持ちが高まったイベントでした。

 終了後には囲み取材が行われ、龍さんと愛希さんがあらためて、意欲を語りました。「悪人が1人も出てこないのもいいですね。お披露目の『ロミオとジュリエット』『ベルサイユのばら』では頭を使うことが多かったのですが、今回は身体能力を大いに発揮して、幅が広がる作品になりそう」と龍さん。愛希さんも「とにかくうれしい。自分なりのものを出していきたい」と喜びにあふれています。ほとんど月組で上演されてきたことにも大きな意味を感じ、龍さんは「引き継がれていることを大事にしたい」と語っていました。

 演出家の三木章雄先生は、龍さんと愛希さんについて、「貴族階級に下町の若い2人が飛び込む様子が自然にできるのでは。ビルもサリーもまっすぐに育って、信念を曲げない素直なキャラクター。それをそのまま素直につかんでほしい」と期待を寄せていました。

 数ある名場面の中でも有名な「図書館のシーン」では、ビルがカーテンを体に巻きつけおどけるなどのパフォーマンスが登場しましたが、龍さん用にも何か案がありますか?との質問には「出演者にまかせている部分もありますが、お稽古しているうちに突然思いつくことがあるかもしれませんね」とのこと。こちらも楽しみですね。

 とにかく楽しくて、観た後は誰もが笑顔になれる、最高にハッピーなミュージカル「ME AND MY GIRL」。春が待ち遠しくなりました。

【フォトギャラリーはこちら】

◆「ME AND MY GIRL」
《大阪公演》2013年5月4日(土)〜20日(月) 梅田芸術劇場メインホール
⇒詳しくは、梅田芸術劇場公演情報へ http://www.umegei.com/schedule/256/index.html

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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