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特集(2)敵役のホテル王に抜擢、望海が熱唱

2013年2月20日

写真:「オーシャンズ11」より「オーシャンズ11」より、ベネディクト役の望海風斗(上)、テス役の蘭乃はな(下)=撮影・廣江修

 ―ベネディクトはエコロジーをテーマにしたホテルEDENを計画。さらにテスをEDENのシンボルスターにし、妻としても迎えようとしていた。金のためなら手段を選ばない男、冷酷非道なベネディクトからテスを取り返し、一泡吹かせてやろうと企むダニーは、彼が経営するカジノの収益を根こそぎ奪う計画を立てる。その額、一晩で1億5000万ドル、もちろんセキュリティーは並大抵ではない。ダニーは昔なじみのラスティーに計画を打ち明けた。ラスティーの恋人ポーラ(花野じゅりあ)の祖父リカルド(高翔みず希)が経営するクラブ、エル・チョクロもまた、ベネディクトに立ち退きを迫られているという。ダニーとラスティーはさっそく仲間探しに街へと飛び出した。

 テス役の蘭乃さんは、愛らしく若々しいタイプの娘役さんですが、今回はダニーの妻らしく大人っぽいアメリカ人女性を演じています。蘭乃さんの甘くまろやかな声色と、素直なセリフ回しは耳に心地よくて、それだけでうっとりしてしまうほど。ダニーに愛想をつかしながらも抗いきれず、揺れる女心を巧みに表現しています。

 ベネディクトはラスベガスに君臨するホテル王で、映画ではアンディ・ガルシアが重厚に演じていました。北翔さんが特出するとわかった時点で配役を予想しましたが、あっと驚く望海さんを抜擢です。しかしその期待にこたえられるのは、確かな実力があってこそでしょう。自らの生い立ちと野望を熱唱する「夢を売る男」のナンバーでは、圧倒的な表現力で劇場の空気を牛耳り、まさに本物の悪党ベネディクトに。その迫力とワルさは、公演を重ねるごとに増していくに違いありません。真面目風なイメージがありますが、この公演で思い切り殻を破って、かつてのバウホール公演「BUND/NEON 上海」で見せてくれた色気も大いに発揮してほしいと思います。欲しいものはなんでも手に入れる。金・名誉・権力、そしてテス…それがベネディクトの生き方なのですから。

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