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特集(5)私が何者か何となくわかってきた

2013年2月22日

写真:ラミン・カリムルー撮影・廣江修

――ラミンさんのソロアルバム「RAMIN」が日本でもリリースされました。

 日本の皆さんに、気に入ってもらえることを願っています。

――中でもとくに「Coming Home」が印象に残りました。

 あれは美しい歌ですね。

――ラミンさんは、イランに生まれ、様々な国に渡っていらっしゃいますね。

 そうですね。カナダも私のふるさとです。

――この歌は、物理的にも精神的にもラミンさんご自身に近い歌なのかなと感じたのですが。

 私はいろいろ海外に行っていますが、たとえば日本に来た場合も、家に帰ってきたように歓迎されている印象を受けます。テキサス(アメリカ)でもそうでしたね。何をもって家というのでしょうね。「Coming Home」はおっしゃるとおり、スピリチュアルな要素が含まれているのかと思います。30歳になったときに思ったのは、20代はとにかく一生懸命働いたということです。私は20代で若くして結婚しましたし、子どもも授かりました。またお金のためというより、キャリアを築くために本当に懸命になって働いていたのですが、それで20代が終わりました。

――30代はいかがですか?

 30代になった今、自分が何者であるかが何となくわかるようになってきたのです。今の私は痛みも知っていますし、愛も、志もあります。息子もいますし。これからは、ちゃんと自分のための時間をとって、どう進んでいきたいのか、目的を考えながら自分のキャリアを築いていこうと思っています。

――ラミンさんにとって歌とは?

 歌は私にとって、肉体的にも精神的にも非常に関わりがあるものだと思っています。自分が歌うときには、身体に魂を入れる。ソロ・アーティストとしては、作詞もしますし、それも私の一部です。誰かの曲を選ぶ場合も、自分の身体にしっくりとくるものを選んでいますし、そういった面で肉体的にも精神的にも両方の面で、非常に重要だと思っています。

――ラミンさんの歌を聞いて、好きになる人は多いと思います。

 そうだといいですね。

――最後に、日本のファンの皆様にメッセージをお願いします。

 今回のステージで皆様にお会いできるのをとても楽しみにしています。日本のファンの皆様はいつも、アメリカでもカナダでもイギリスでも、私の公演を観にわざわざ来て下さいます。今回はもちろん、飛行機に乗って旅をしていただく必要がないですし、皆様のいる日本でショーができることをとても嬉しく思っています。皆様にはいつも温かく応援していただいて感謝していますので、自分のベストを尽くして、最高のものをお届けしたいと思っています。

〈インタビューを終えて〉
 各メディアからの取材がたて続き、スケジュールがびっしりと詰まった中でのインタビューで、ラミンさんは私たちの番の前にわずか10分ほど休息をとられていた。あいさつ時の会話では、休憩時に「バンジョーを弾いていたんだよ」とにっこり。ラミンさんは今をとても楽しんでいるように見えた。

 ファントムやジャン・バルジャン役に向き合う姿勢からは、ラミンさんの、生きる力を垣間見た気がした。過去のつらい経験こそが未来につながる原動力になる。そうして生きてこられたのかもしれない。現実を見据えながらも、精神世界をとても大切にしているラミンさん。話を聴きながら、ラミンさんの生のパフォーマンスに、魂まで届くような深い何かを期待せずにはいられなくなった。6月の公演が今から待ち遠しい。(岩瀬春美)

◆「4Stars One World of Broadway Musicals」
《東京公演》2013年6月15日(土)〜23(日) 青山劇場
《大阪公演》2013年6月27日(木)〜30(日) 梅田芸術劇場メインホール
⇒詳しくは、梅田芸術劇場公演詳細ページへ http://www.umegei.com/4stars

(関連リンク:ラミン・カリムルーオフィシャルHP)http://www.raminofficial.com/gb/home/

《筆者プロフィール》岩瀬春美 福井県小浜市出身。人生の大半を米国ですごした曾祖父の日記を読んだことがきっかけでライターを志す。シアトルの日本語情報誌インターン、テクニカルライター等を経て、アサヒ・コム編集部のスタッフとして舞台ページを担当。2012年1月よりフリーランスのライターとして活動。

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