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特集【インタビュー】スタジオライフ「続・11人いる!」に出演
「心と心をつなぐ」山本芳樹・及川健、対談の全動画

2013年3月11日

 劇団スタジオライフ「続・11人いる! ―東の地平 西の永遠―」が東京・紀伊國屋ホールで上演中だ。その後、名古屋、東京・かめあり、大阪と4月7日まで公演が続く。このほど大阪で行われた囲み会見では、劇団のベテラン俳優の山本芳樹と及川健が出席し、公演に向けての意気込みを語った。その後、朝日新聞デジタル・スターファイルでは、2人にインタビューをし、役者を目指すきっかけや、互いの印象、若手劇団員に伝えたいことなどを、ざっくばらんに語り合ってもらった。インタビューを5つの動画に分けて掲載する。(フリーライター・岩瀬春美、撮影・岸隆子)

 「続・11人いる!」は、漫画家・萩尾望都が1975年に発表したSF漫画「11人いる!」の続編。スタジオライフでは2年前に「11人いる!」を初演し、2013年1月には若手劇団員を中心としたキャストで再演を果たしたばかりだ。今回は1月の「11人いる!」に続く、連続公演という形で上演。劇団のベテランから若手までが幅広く参加している。スタジオライフが萩尾作品を舞台化するのは、本作が6本目となる。

 前作「11人いる!」は、宇宙大学入学を目指して、さまざまな星から来た10人の受験生が、宇宙船の中で53日間におよぶ最終試験に挑むストーリー。宇宙船に乗り込んでみたら、1人多い11人の受験生がいたという状況で、互いが疑心暗鬼になる中でも、全員がひとつになって困難をくぐり抜けようとする姿を描いた。今回の「続・11人いる!」は、宇宙大学に合格した彼らの、その後の話。合格後、進学せずに自国に帰郷したマヤ王のバセスカが、受験仲間だったタダトスとフロルを国に招待するところから物語が始まる。バセスカの国では内乱や策略があり、ついには戦争が勃発してしまう。そこから力を合わせて試練を乗り越えるという意味では、前作と通じているが、それが国と国の規模にまで広がって描かれるのが今回の作品だ。

 宇宙大学生となったタダトスとフロルを演じるのは、「11人いる!」初演でも同じ役を演じた山本と及川。2人は劇団の同期で、95年からスタジオライフに在籍しているベテラン役者だ。山本は本作について「劇団ならではの作品」だと言う。「物語では、皆がひとつになって問題を解決していくところがありますので、一度きりの座組みで集まったプロデュース公演よりは、同じ釜のめしを食べて、お互いをよく知る劇団の仲間同志だから出せるものがあると思います。劇団としてもひとつになって、成長していければいいなと思います」と語った。

 及川は、スタジオライフの萩尾作品のスタートになった「トーマの心臓」を思い出すという。「笠原浩夫と(山本)芳樹、僕、曽世海司と一緒にやっていると、その当時にふっと戻っていくような瞬間があります。キャラクターがすごく似ていますしね」。また、登場人物が個性あふれるキャラクターだけに、若手から先輩までが一緒になって取り組みやすい作品だそうだ。「今回は倉本徹さんが悪役で、普段見ないような感じの芝居をやっていて、ベテランもいい味が出ています。僕はベテランとして後輩を引っ張っていき、カンパニーを支えていこうと思います」と話した。

 また及川はこうも語る。「スタジオライフのいいところは、心と心をつなげていく、せりふを通して人が寄り添っていくようなところを、すごく丁寧に作っていくんですよ。そういうところを僕たちも階段を上るようにステップアップしてきましたし、後輩たちにも伝えていきたいですね」

 山本と及川は、相手役として舞台に立つことが多い。「ベストカップルと思われるにふさわしいコンビ感を出していきたいというのはあります。こうきたらこうくるだろうという信頼があるので、とくに役を作り込んではいないです」と山本。対する及川は「彼は自由なんですよ」と笑う。「ときどきありえないアドリブとかを入れてきて、びっくりさせられることもありますね。わあっ!と思いながらも、はいはい、わかりましたー、という感じでついていきますよ」とにっこり。今回2人が演じるタダトスとフロルの役どころについて、囲み会見で及川は、「どちらかというとコミックパート。いつも一緒にいてケラケラやっている、夫婦漫才のような感じ」と説明した。

 「東の地平 西の永遠」というサブタイトルがついた本作のメッセージについて「今回の作品は、西と東の国の対立が軸になっています。そんな中、二つの国がどうやって和を結んでいくのか、それぞれの国の人がどうやって心をつなげていくのかがテーマとしてありますので、そんな絆を感じていただければと思います」と及川は力を込め、山本とともに「劇団スタジオライフ一丸となってお届けしますので、ぜひ観にきてください」と話した。

〈山本芳樹さんのプロフィール〉
Junior1(1期生:95年入団)。Studio Life公演のほか、加藤健一事務所「出発の詩集〜モスクワからの退却〜」、「思い出のすきまに」、「川を越えて、森を抜けて」、「あらしのよるに」、アトリエ・ダンカン「サド侯爵夫人」、「ACT泉鏡花」、ライズプロデュース「森は生きている」、DHEプロデュース朗読劇「私の頭の中の消しゴム」などに出演。

〈及川健さんのプロフィール〉
Junior1(1期生:95年入団)。Studio Life公演のほか、ライズプロデュース「森は生きている」、ミュージカル「ROCK’N JAM MUSICAL」、「イーストウィックの魔女たち」、「天守物語」(野村万之丞演出)、パルコ・リコモーション提携公演「ダブリンの鐘つきカビ人間」、怪談狂言「耳なし芳一」などに出演。

【「11人いる!」公演評はこちら】

【「続・11人いる!」公演評はこちら】

◆「続・11人いる! ―東の地平 西の永遠―」
《東京公演》2013年2月28日(木)〜3月17日(日) 紀伊國屋ホール
《名古屋公演》2013年3月20日(水・祝) 名鉄ホール
《東京公演》2013年3月30日(土) かめありリリオホール
《大阪公演》2013年4月6日(土)〜7日(日) サンケイホールブリーゼ
⇒詳しくは、スタジオライフ オフィシャルHPへ http://www.studio-life.com/

《筆者プロフィール》岩瀬春美 福井県小浜市出身。人生の大半を米国ですごした曾祖父の日記を読んだことがきっかけでライターを志す。シアトルの日本語情報誌インターン、テクニカルライター等を経て、アサヒ・コム編集部のスタッフとして舞台ページを担当。2012年1月よりフリーランスのライターとして活動。

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