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特集【インタビュー】「アマテラス」「私のダーリン」出演
愛音羽麗、宝塚退団後初舞台への思いを語る

2013年3月14日

 2012年10月に宝塚歌劇団を退団した元男役スター・愛音羽麗が、坂東玉三郎と太鼓芸能集団・鼓童との初共演作となった「アマテラス」の再演に、特別出演する(2013年7月東京・赤坂ACTシアター、9月福岡・博多座、10月京都・南座)。それに先立ち、3月には退団後初舞台となる、東京・シアタークリエでの「私のダーリン」の出演も決まっており、今後の活躍に期待が高まる愛音に、じっくりと語ってもらった。(フリーライター・岩村美佳)

 「退団したら孤独で寂しくて死んじゃうんじゃないか」と心配していたけれど、寂しいと思う暇もないぐらい毎日が楽しいという愛音。「先に退団された皆さんが『ウエルカム! OGの世界に!』と食事などにたくさん誘って下さって。何かと声をかけてくれたからだなと思うんですよ。やはり退団しても宝塚の仲間って永遠だなと思うんです」と笑う。今は公演に向けて、歌、ダンス、タップ、ヨガなどのレッスンにも通っているそうだ。

 「本当にありがたいところにいたんだな、とつくづく思います」と宝塚時代を振り返り、毎日の舞台や稽古など、日常生活のなかに当たり前にあったものが、いかに貴重な環境だったのか、退団して初めて気づいたと話す。そして「そこはいつも仲間がいるかけがえのない場所」だった。「でも今、新しい出会いや、違う世界で一緒に作り上げる仲間に出会えるというのは、私が宝塚にいなければなかった出会いですし、そういう意味では不思議な人と人の繋がりだなと思います」

 愛音は玉三郎との共演の話があったとき、「え!? あの玉三郎さんですか?」と本当に驚いたという。今回の出演は、玉三郎が宝塚歌劇団理事の植田紳爾に「宝塚出身で誰かいないだろうか」と声をかけたことから決まったという。宝塚在団時、日本物の主演や出演が多かったこともあり「玉三郎さんの舞台は本当に美しく、一方的にすごく勉強させて頂いていました。その方が目の前にいるというのもまだ信じられないです」と目を輝かせる。

 1月に鼓童の本拠地、佐渡を訪れ稽古をした際、玉三郎の「私がいて皆が付いてきなさい」ではなくて「自分は皆と一緒ですから」という姿勢に感動したと話す。また、「鼓童の皆さんとお別れするのが寂しくて、泣きそうでした」と、すでに心は繋がっているようだ。愛音が演じるアメノウズメノミコト役は、その踊りが話の重要な鍵になり、振付けは、宝塚でも振付けをしているKAZUMI−BOYが担当。愛音がKAZUMIにお願いしたいと推薦したという。「在団中からお世話になっていたKAZUMI先生の場面や振りが大好きで、今もレッスンに通っているのですが、KAZUMI先生のストイックな感じと玉三郎さんの世界観が、全然違うワールドなんですけれど結びついたらすごくいいのではないかと思ったんです」

 退団するときは、今後についてまだわからなかったと話す愛音。でも退団後の様々な出会いを経て、気持ちが見えてきたようだ。「やっぱり一緒に何かを作り上げるとか、そういうことが好きなんだなと思いました。今までやってきたことは『舞台』なので、自分の出来ることといったらそこなのかなと。そういうお話が頂けたならぜひやりたいなと思いますし、その舞台を見て『感動した』とか『良かった』と言ってくださるお客様がいらしてくださったらありがたいと思いますね」と今の思いを話した。

〈愛音羽麗さんプロフィール〉
1997年宝塚歌劇団に入団。同年「仮面のロマネスク/ゴールデンデイズ」で初舞台、翌年花組に配属、美貌の男役として注目を集める。99年、宝塚歌劇の登竜門ともされるバウホール公演では「ロミオとジュリエット’99」のベンヴォーリオ役を溌剌と演じ、早くから将来を期待される。03年「野風の笛」新人公演で初主演。新人ながら完成度の高い演技は絶賛を浴びる。07年「舞姫」でバウホール初主演。太田豊太郎役を丁寧に演じ、好評を博す。さらにこの作品は、翌年、日本青年館にて再演という栄誉を得た。深みを増したその舞台は、観客の心に大きな感動を与えた。また、「アデュー・マルセイユ」のジャンヌ、「太王四神記」のスジニなどの女役も、魅力にあふれ、男役であることを忘れさせる美しさを披露。「外伝・ベルサイユのばら」では、全国ツアーに続き大劇場においても、念願のオスカル役を好演。10年「虞美人」では、歴史に名を残す名将、韓信を的確な役作りで魅せる。「ME AND MY GIRL」ではジョン卿とジェラルドを、「ファントム」ではシャンドン伯爵とアラン・ショレという役替わりを、巧みに演じ分けその演技力の幅の広さを印象付ける。12年「近松・恋の道行」でバウホール・日本青年館にて主役・嘉平次の思いを繊細に演じ、さらなる飛躍に期待が高まる中、同年10月宝塚歌劇団を惜しまれつつ退団。宝塚歌劇の伝統と気品を、その華やかな表現力と抜群の演技力で魅了した歌劇団きっての男役スターである。13年「トーク&ライブ」を東京會舘にて開催。大勢のファンでうめつくされる中、軽快なトークとのびやかな歌声を披露。3月には「私のダーリン」(シアタークリエ)への出演が控えている。

【「アマテラス」制作発表の記事はこちら】

◆日本ロレックス presents「アマテラス」
《東京公演》2013年7月4日(木)〜28日(日) 赤坂ACTシアター
《福岡公演》2013年9月5日(木)〜29日(日) 博多座
《京都公演》2013年10月5日(土)〜27日(日) 南座
⇒詳しくは、赤坂ACTシアターホームページへ http://www.tbs.co.jp/act/event/amaterasu/

◆「私のダーリン」
《東京公演》2013年3月26日(火)〜4月14日(日) シアタークリエ
《兵庫公演》2013年4月17日(水) たつの市総合文化会館 赤とんぼ文化ホール 大ホール
《大阪公演》2013年4月20日(土)・21日(日) サンケイホールブリーゼ
《名古屋公演》2013年4月23日(火) 愛知県芸術劇場 大ホール
《福岡公演》2013年4月25日(木) 福岡市民会館 大ホール
⇒詳しくは、「私のダーリン」公式サイトへ http://www.tohostage.com/darlin/index.html

(関連リンク:愛音羽麗オフィシャルサイト) http://aineharei.com/

《筆者プロフィール》岩村美佳 フリーフォトグラファー、フリーライター。舞台関係、ファッションなどを中心に撮影してきた経験をいかし、ライターとしても活動している。「目に浮かぶ言葉」を伝えていきたい。

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