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特集(2)女役が続き中途半端なのかと思ったが

2013年3月14日

写真:愛音羽麗撮影・岩村美佳

――「アマテラス」で玉三郎さんと共演、特別出演と伺って驚いたのですが…。

 私もですよ! 私が驚きましたよ〜!! 「何で私!?」って(笑)。しかも舞踊…。今回は日舞ではなく、洋舞なんですけれど。最初にお話を伺って本当に驚きました。「え!? あの玉三郎さんですか?」って何度も聞き返しました。お話を頂いたのは去年の年末頃で、お会いして、佐渡に行って、あれよあれよと思っているうちに制作発表になってしまって。印刷物には名前が入っていて…。本当にご縁だなと思いますね。制作発表で玉三郎さんがおっしゃってくださいましたが、植田紳爾先生にお伺いして、私のことを聞いてくださったみたいで。まさか玉三郎さんとご一緒させて頂けることなんて、一生のうちにないだろうと。

 玉三郎さんの舞台に対するストイックさというか、本当に舞台のためになら何でもという姿勢が素晴らしいですよね。公演中はお食事にも出かけられず、劇場とご自宅の往復で、凄い方だなと本当に尊敬しています。そういう方とご一緒出来るのは本当に嬉しいです。宝塚はいい意味でずっと同じメンバーで環境が変わらない中でやっているので、それは良くも悪くも仲間で、いい所も悪い所もわかりあっているんです。悪く言ってしまうとぬるま湯なんですよね。ずっと同じ仲間というのはすごくいいんですけれど、こういう方と出会えて刺激を受けるというのは今の私にとってすごくありがたい、奇蹟の出会いだと思います。

――歌劇団は先生と生徒ですものね。

 そうなんです。生徒なんですよ、いつまでも。上級生になっても生徒という扱いのなかにいて、もちろんすごくありがたいんですけれど。鼓童の皆さんともそうですけれど、違う世界の方々と心を通わせて作り上げていけるというのは、すごく嬉しいなと思いますね。

――退団後、すごくいい舞台に巡り合っていますね。

 これもすごく思うんですけれど、私たちの仕事っていくら出たいと思っていても、「出てくれませんか」とお話を頂かないと出られることはないので、そういう意味では人のご縁というか。今回も玉三郎さんが植田先生に「宝塚の人」と言ってくださらなかったらなかった話だと思いますし、植田先生も私の名前を挙げてくださらなかったら出られなかったわけですよね。違う人だったと思うんです(笑)。私が宝塚に在籍していたら出られなかった舞台ですし。本当にご縁で、ありがたいお話だと思います。

――宝塚では日本物の主演や出演が多いですよね。宝塚では男役でしたけれど、女性役も多かったと思うのですが、そのことはどう感じていらっしゃいましたか?

 そうですね。私は男性、女性にこだわらずに「役を演じる」という意味では「心」は一緒だと思うので、女役をやるのが嫌だとかいうことはなかったんですけれど、女役がすごく続いたんですよね。そういう意味では、ファンの方々に悲しい思いをさせたのかなと思いました。どこか自分の中でも男役としては自分は中途半端なんだろうかと。女役を与えてもらい、良かったという評価をもらうと、男役としてどうなんだろうかという思いに陥った時期もあったので。でもそれも今となっては経験としてありがたかったなと思います。日本物が続いたこともあり、玉三郎さんの舞台は本当に美しく、一方的にすごく勉強させて頂いていました。その方が目の前にいるというのもまだ信じられないですけれどもね(笑)。

――そういう宝塚でのご経験がなければ、植田先生から名前が挙がっていなかったかもしれないですね。

 植田先生が何をもって私の名前を挙げてくださったのかわからないんですけれど、本当に光栄なお話だなと思っています。「どうしてですか」とお聞きしたいです(笑)。

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