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特集(3)玉三郎さんは、本当に手取り足取り

2013年3月14日

写真:愛音羽麗ー撮影・岩村美佳

――日本物はお好きでしたか? 今回は舞踊なので、日本物とは少し違うかもしれませんが。

 はい、すごく好きですね。日本舞踊の名取を持っているわけではないんですけれど、日本舞踊もすごく好きでした。宝塚に「宝塚舞踊会」というのが2年に1度あるんですが、何度か出して頂いて、やっぱり和の心といいますか、和の世界って日本人の心の中に絶対にあると思うんです。特に携わっていなかったとしても必ずあるんですよ。着物を見て綺麗だという心とか、太鼓の音を聞いて心が震えるだとか、皆さんにも細胞のなかに絶対にあると思うんです。そういう意味ではすごく好きですね。

 玉三郎さんと鼓童という違う世界の方が一緒になって2006年と07年に上演された「アマテラス」、また違う世界にいた私が出演出来るというのは楽しみです。多分一番最初に作られたときは色々な思いがあったと思うんですよね。全然違う世界の方達がどう作っていくのか、作り上げるまですごく大変な作業だったと思うんですけれど、この和太鼓と玉三郎さんの美しさがひとつになったとき、本当に圧倒されるというか、何てすごい世界なんだろうと思います。以前の映像も見せて頂き、もちろんお稽古されている姿もそうなんですけれど、「鼓童村」ですごく感じたのは、玉三郎さんがキャリアや年齢は関係なく、本当にひとりひとりに手取り足取り丁寧に教えていらっしゃって。鼓童メンバーになって間もない10代の子にも丁寧にアドバイスされていて。玉三郎さんは言ってみたら神様みたいな、雲の上の方って思うじゃないですか。

――人間国宝ですものね。

 そうなんです! 私もすごく身構えていたんですけれど。もちろんすごい方ですよ。でもそれを絶対に出されない。「私がいて皆が付いてきなさい」ではなくて「自分は皆と一緒ですから」という姿勢なんです。だから何度も佐渡に通われて、皆さんと交流を深められたうえで作り上げられたんだと思うんです。そういう姿勢に本当に感動しましたし、たった数日間でしたけれど、「鼓童村」に行けて本当に良かったと思っています。帰りは泣きそうだったんです。皆さんとお別れするのが寂しくて。

――もうですか!?

 皆さんとしばらく会えないのが寂しくて。でもすごく嬉しいですね。宝塚の世界とはまた違う仲間に巡り会えるんだというのが、私にとってすごく嬉しいですね。

――何か波長が合ってしまったんでしょうかね。

 何でしょう…。皆さん本当にストイックで真っすぐなんですよ。私たちも宝塚で舞台を作るうえでは、上級生下級生関係なくやろうという姿勢は同じですけれど、そういう部分とかもすごく共通するものがあって。私たちは宝塚音楽学校に2年間通いますけれど、鼓童の皆さんも学校があるんですよ。入るにも太鼓、歌、踊りの試験があるみたいで、2年間厳しい修行を受けるそうなんです。お話を伺うと私たちより凄いなと。携帯も絶対に持ってはいけないし、朝は4〜5時起きから始まるんですって。

――修行僧みたいですね。

 芸事だけでなく日常生活まで、だから皆さん礼儀とかも素晴らしいんです。会ったときから「おはようございます!」と私にも何事でも気遣ってくださって。「放っておいてください」というくらい何でも行き届いている。10代、20代前半の方達もすごくしっかりしていて、そういうところにもすごく感動したんです。そういう思いのうえで、いい舞台を作ろうという思いがひとつになっているのがすごいなと思いますね。

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