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特集(1)7年ぶり公演で連日満員、観光バスが続々

2013年3月18日

写真:ウィーン、ライムント劇場ウィーン、ライムント劇場前で=撮影・岩橋朝美

 2月上旬のウィーンが思っていたほど寒くなく、まずはほっと胸をなでおろした。今年は日本全国で豪雪を記録したが、ウィーンも1月には数十年ぶりの大雪に見舞われ、シェーンブルン宮殿の美しい姿も雪にすっぽりと覆われていたのだ。

 ウィーンを訪れた目的は、2012年9月よりライムント劇場にて上演中の「エリザベート」を観劇するためだ。開幕間もなくの時期に一度観劇しているが、それから5カ月を経て、どのように変化したのかを確認したい気持ちがあった。

 「エリザベート」については、今さら説明する必要もないだろう。92年にウィーンで初演されるや爆発的な人気を博し、日本でも96年より宝塚歌劇団で、2000年より東宝にてキャストを変えながら幾度となく上演されている。ウィーン初演から20周年を迎えた12年には、東宝版の全国上演に加えて、宝塚歌劇団のOGによるガラ・コンサートや歴代のウィーンキャストらによるコンサート版の上演があったことも記憶に新しいところだ。

 なお、ウィーンでは常に上演されているわけではなく、初演版が92〜98年、来日キャストとしてもおなじみのマヤ・ハクフォート、マテ・カマラス共演の再演版が03〜05年に上演された。そして、12年よりキャストを一新した再々演版が現在上演されているのだ。ウィーンに登場するのは実に7年ぶりとあって、平日・休日ともに満員の盛況で、週末は多数の観光バスが乗りつける。

 劇場は、前回までのアン・デア・ウィーン劇場が現在はオペラ・オペレッタ専門劇場となったため、今回よりライムント劇場に変更された。アン・デア・ウィーン劇場は通称「リング」と呼ばれるウィーンの中心地から徒歩圏内にあるが、ライムント劇場はリングから地下鉄で10分ほどの西駅から、さらに徒歩10分ほどの場所にある。西駅は大きなターミナルだが、劇場周辺はほかにお店などもあまりなく、夜にはひっそりとしている。

 ライムント劇場は1200席ほどで、日生劇場ほどの大きさ。帝国劇場や宝塚劇場で「エリザベート」を見慣れている身にはかなり小さく感じる。劇場内はオペラハウス同様の馬蹄形。前回観劇時は1階のセンターブロック12列で観劇したが、段差のほとんどない平土間なので、小柄な私には見にくく、今回は全体を見るために2階のサブセンターブロックで2回、そして1階のセンターブロック1列目で1回観劇することにした。

 2階席は1階よりは段差があるものの日本の劇場ほどの段差はなく、前に背の高い男性が座るとやはり若干見にくい。また、手すりの一部が上に曲線的に張り出したデザインになっているため、席によっては視界の邪魔に。なんともおおらかである。ちなみに、こちらの劇場は席種が非常に細かく分かれていて、舞台が見切れるような席は安い価格で見ることができる。

 1階最前列はオーケストラピットがすぐ目の前で、ちょっと首を伸ばせば覗けてしまうほど近い。通路側の男性が2幕開始時に身を乗り出していたところ、客席から登場したルキーニに目ざとく見つけられ、肩を叩かれ虚をつかれるという場面も。そのような狭いスペースなので、ルキーニが舞台上に戻る際は、彼が通れるよう上手最前列の客は全員が立ち上がる。ライムント劇場ならではの客席参加型の演出がなんとも楽しい。

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