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特集【インタビュー】吉本百年物語3月公演出演
間寛平、地球一周マラソンと東北訪問で感じたこと、全動画

2013年3月25日

 タレントの間寛平が、「吉本百年物語」シリーズのトリを飾る3月公演「百年感謝 これからもよろしく」に出演している。大阪・なんばグランド花月での公演で「笑いの神様」の役で注目を集める寛平に、本作の役どころについて、自身の「アースマラソン」を振り返って、東北を訪問して感じたことなどを語ってもらった。インタビューを5つの動画に分けて掲載する。(フリーライター・岩瀬春美、撮影・岸隆子)

 「吉本百年物語」には、6月公演に続いて2度目の登場となる寛平。前作では、昭和初期、大阪吉本を取り仕切る林正之助の役を熱演した。今作では、猿田彦大神という「笑いの神様」の役で、林正之助にお笑いの道に進むきっかけを与えるという。「今回は誰もつっこんでくれへんし、ボケる役どころでもないです。子どもと2人だけの会話が多いですから。きちんと芝居をやりながら、子どもと何かできないかなと思っています」

 寛平といえば、約2年1カ月をかけてマラソンとヨットで地球を一周した「アースマラソン」の挑戦が記憶に新しい。2008年12月17日に大阪を発ち、地球を舞台に766日で4万1040キロを駆け巡った。太平洋をヨットで渡っているときには、すさまじい波の中、まるで龍神に導かれているようにサッと波が静かになるなどの経験があったという。「不思議なんですけど、地球を一周するということも、普通に降りてきたんですよ」。アースマラソンの最中はずっと、色々なことがあってもうまくいく「守られている」感覚があったそうだ。

 トルコのイスタンブールで、前立腺がんを宣告されたときもそうだった。「不安もあったんですけど、どんなことがあっても地球を一周するまでは、日本には絶対に帰らん、と自分で決めて出たから」と、日本に戻ってから手術を受けると決めて、薬を飲みながら走り続けていた。すると日本でヨットの修理をしていた元マネージャーの比企(ひき)から電話がかかってきた。聞くと、「口もきいたことのない人から『サンフランシスコに篠原という先生がいるから、すぐに行ったほうがいい。治してくれるから』と言われたそうで、調べてみたら、その先生は前立腺がんの名医でした。あのとき、その人が言ってくれなかったら、僕はどうなってるかわからなかったんです」と寛平は当時をしみじみと振り返った。

 2011年1月21日、大阪にゴール。その後まもなく、東日本大震災が起きた。「本当は行きたいという気持ちがあったんですけど、すぐには行くべきではないと思いました。僕らも阪神大震災で家がつぶれ、『明日どうすんねん』という状態があったわけじゃないですか。そんなときに笑ってられへん」。震災から1年5カ月が経った12年8月、寛平は「みちのくマラソン」として岩手県、宮城県、福島県を走った。走り終わってからは、「つらいこととかを少しの間でも忘れさせてあげたい」という思いで、妻と仮設住宅を6カ所ほど訪問してきたという。

 「行ったときには笑ってもらって『あほやな〜、こいつ』というぐらいに思ってもらうのが一番ええなと思って。僕は『あほやな〜』と言われて45年やってきましたから。関西のおっちゃん、おばちゃんには、ほんまに僕はかわいがってもらって、よう失敗して怒られたりもしていましたね。『寛平、しっかりせえよ』と。『あほやな〜』というのは、関西ではものすごく温かい言葉じゃないですか。だから(被災地に)行って、大変な人たちにも、『あほやな、こいつ〜』って言われたいんですよ」

 現地に行って、見えてくることもある。「走っていると、いろんなことがわかります。いろんな声を聞きますもん。いいことをしているつもりでも、現地の人にとっては迷惑なこともいっぱいあります」。また震災が発生してから2年が経った今、寛平はこう感じている。「徐々に(世間は)また忘れていくでしょ。起きたときだけじゃないですか。3月11日の1カ月ぐらい前からちょっと取り上げるだけで、あとはまた忘れていく。でもこれはやっぱりみんな考えなあかん、忘れてはいけないと思いますね、ほんまに」と力を込めた。

〈間寛平さんのプロフィール〉
1949年7月20日生。身長164cm、体重60kg、血液型AB型。高知県出身。1970年デビュー。趣味・特技 マラソン、ゴルフ、競馬、野球(ソフトバンクファン)。個人受賞暦「ユーモア大賞」(91年)、ACC賞(タレント賞)、「上海テレビ祭白玉蘭賞」(第4回(92年))最優秀男優賞、「ベストファーザーイエローリボン賞」(第15回(96年))。芸能部門賞「上方お笑い大賞」(第28回(99年))大賞。

【吉本百年物語3月公演「百年感謝 これからもよろしく」制作発表の記事はこちら】

◆吉本百年物語3月公演「百年感謝 これからもよろしく」
公演中〜4月7日(日) なんばグランド花月
⇒詳しくは、吉本百年物語公式サイトへ http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/

《筆者プロフィール》岩瀬春美 福井県小浜市出身。人生の大半を米国ですごした曾祖父の日記を読んだことがきっかけでライターを志す。シアトルの日本語情報誌インターン、テクニカルライター等を経て、アサヒ・コム編集部のスタッフとして舞台ページを担当。2012年1月よりフリーランスのライターとして活動。

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