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特集(1)予科生に清々しく迎えられ

2013年3月26日

 宝塚音楽学校「文化祭」は2月23日、24日、2日間で4公演行われた。私が観たのは24日の2回目の公演で、いわば千秋楽。プラチナチケット(4000円也)を握りしめ、勝手知ったる宝塚バウホールにも関わらず、どきどきしながら階段を上がると、そこにはおなじみのグレーの制服の予科生(1年生)がズラリ。「いらっしゃいませ!」と一斉に挨拶するその姿の清々しさに、まるで自分が穢れたもののような気がして心がひるみ、思わず引き返して帰りそうになった(帰らないけど)。

 これほどたくさんの、リアル音楽学校生を目の当たりにしたのは初めてだ。やはり彼女たちこそがタカラヅカ100年の伝統の結晶なのだと実感する。もちろん、応募資格に「容姿端麗」とあるだけあって、みんな見目麗しい。だが、彼女たち特有の魅力は、ピンと背筋を伸ばした姿勢や、あどけなさの中に自負心を感じさせる笑顔などから感じられる「選ばれし少女たち」であることの誇りが醸し出しているところではなかろうか。

 ちなみに宝塚音楽学校は2年制で、1年目を予科、2年目を本科という。この音楽学校を卒業した生徒でなければ、タカラヅカの舞台に立つことはできない。「文化祭」に出演するのは卒業を間近に控えた本科生であり、それを予科生が手伝うというしくみである。開演5分前にも、「携帯の電源は切りましょう」等の注意事項を書いた看板を掲げた予科生が3名ほど、相変わらず背筋をピンと伸ばした良い姿勢で現れた。

 客席はやはり、生徒の父兄や親戚、関係者と思われる人が多いようで、ファンが多数を占めるいつもの客席の空気よりアットホームな感じがした。これほど男性率、オジサン率の高い客席も珍しい。中に、音楽学校生に負けじと背筋をシャンと伸ばして座っている、ひっつめ髪で小顔の少女たちを何人か見かけた。おそらく音楽学校受験を目指してバレエのレッスンなどに励んでいる、未来のジェンヌなのだろう。

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