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特集(2)歌、芝居、ダンスの三部構成

2013年3月26日

 文化祭は、3時間にわたる長丁場だ。第1部が日本舞踊と歌、第2部がお芝居、そして第3部がダンスという構成。途中に15分×2回の休憩がある。プログラムは1部700円。37名の「99期生紹介」は、まだ本名での掲載だ。こちら、以前は確か、「成績順」の掲載だったはずだが、「あいうえお順」になっていた。

 第1部の幕開けは、「清く正しく美しく」の曲による日本舞踊。全員が、緑の袴に黒紋付で、扇子を手に踊る。この後、予科生のコーラスを挟んで、「クラシック・ヴォーカル」「ポピュラー・ヴォーカル」と続く。「クラシック・ヴォーカル」は、オペラのアリアがソロで2曲。「ポピュラー・ヴォーカル」は、歌と簡単なダンスによる、宝塚主題歌メドレーだ。

 第2部はお芝居。「マッチ一本の幸せ」というタイトルで、演出は谷正純。配役はすべてダブルキャストになっており、A組、B組が2公演ずつ出演する形だ。私が観劇した回はB組だった。

 18世紀後半のデンマーク王国が舞台で、病気の父王に代わって摂政となった若き皇太子フレデリクが、戦争で疲弊した国土に幸せを取り戻そうと立ち上がるという話だった。これは、「ハムレット」と「マッチ売りの少女」と「太王四神記」のタムドクとヨン・ホゲ的な関係と、「スカーレット・ピンパーネル」的群衆劇を織り交ぜたようなものだ。

 一見、散漫な印象を受けたが、見方を変えると「ラブロマンス」「男の友情とライバル心」「軍服や輪っかのドレスのコスチュームプレイ」「群衆芝居」といった、お芝居における「タカラヅカ的要素」をまんべんなく盛り込んであるともいえる。もちろん、主人公のフレデリクはトップスターがやりそうな二枚目なのだが、それ以外の登場人物すべてに何らかの見せ場を設けてあるという点では、このような成果披露の場で発表するお芝居にふさわしい作りといえそうだ。人材育成という目的に添った脚本を書き、生徒一人ひとりに見せ場をつくる演出ができることも、タカラヅカの演出家の大事な仕事なのだろう。

 第3部の「ダンス・コンサート」では、ジャズダンス、バレエ、モダンダンス、モダンバレエ、タップダンスと、さまざまなジャンルの踊りが披露される。劇団の衣装も使うが、バレエやモダンバレエの場面ではレオタードを着るなど全般的にシンプル。いつもの華やかなタカラヅカの舞台とは違って、やはりダンスの鍛錬の成果を見せるという意味合いが強い感じだ。

 フィナーレの総踊りで盛り上がった後、代表がひとり挨拶をして、幕となった。代表の挨拶は公演ごとに交替となっていて、私が観た回は上山恵美子さん。最後の回だったこともあって、全員が「やりきった感」でいっぱい、弾けそうな笑顔だった。

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