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特集(1)高みへ歩む轟、責任持たせて後輩伸ばす

2013年3月25日

写真:月刊タカラヅカ「南太平洋」より「南太平洋」でエミール・ド・ベックを演じる轟悠=滝沢美穂子撮影

 潤色・演出を手がける原田諒は気鋭の若手演出家。「遠慮なく指導してもらいたい」という思いが強いのに、普段通りに演じて「OKです」と言われてしまう。「それじゃ嫌なんです。どこかで何かとがっていたい」。あくなき探究心があらわれる。

 共演は、入団4年目となる娘役の妃海(ひなみ)風(ふう)ら星組のメンバー。手取り足取り教えるのではなく、本人に考えさせるのが轟流だ。「宝塚の人間ですから、みんなもともと根性がありますよ。責任を持たせてこそ伸びるんです」

 来年は歌劇100周年。話を向けると、「先生にいらしてほしかった」と絞り出すように言った。先生とは昨年8月に亡くなった「永遠の二枚目」春日野八千代だ。いまも自宅に写真を飾る。

 「私たちは、先輩方が築き上げられた芸と、先生方が生み出してくださった名作、名曲のうえに存在している」。伝統ある作品を古い、と軽んじるのは良いものを理解していないから。流行やウケを狙った作品をポンと出すのは宝塚ではない、と言う。

 「下級生の皆さんには、歌でも踊りでもお芝居でも、心を込めて丁寧に取り組んでもらいたい。本当の幸せ、喜びを得るため、安易な道を通ってほしくないんです」。名実ともに宝塚歌劇を代表する“顔”として、後輩の前に立ち続ける覚悟がにじんだ。(尾崎千裕)

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