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特集【公演評】DREAM LADIES
今なお輝き続けるハンサム・レディース

2013年4月9日

 TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY vol.5「DREAM LADIES」が、大阪・梅田芸術劇場で上演されました(東京国際フォーラムでは4月24日〜29日、ほか全国5カ所で上演)。宝塚歌劇の一時代を築いたトップスター、真琴つばささん、湖月わたるさん、貴城けいさん、大和悠河さんの4人を中心として、「ハンサム」な女たちの活躍を、輝き続ける今の彼女たちの姿とリンクするように描きます。(フリーライター・さかせがわ猫丸)

 宝塚歌劇100周年に向けて行われてきた公演の第5弾となった今回は、なんと真琴さんが原案に初チャレンジ。宝塚時代よりサービス精神旺盛で、ファンを喜ばせることに長けていたエンターテイナーの真琴さんが考えたとあっては、期待感もさらに倍増です。

 退団して女優になっても、根底に流れる「男前さ」は変わらない―そんな彼女たちの魅力が存分に生かされた舞台となりました。

 10年前、人気絶頂の中、惜しまれて引退した4人の女性グループ「DREAM LADIES」。現在は元リーダーのマーシー(真琴)がイベントプロデューサー、ルー(湖月)は振付家、ケイト(貴城)は作家、ターニア(大和)は女優として、それぞれの世界で活躍していた。そんなある日、元マネージャーの結婚披露パーティーで久しぶりに集まり歌ったことで、突然、復活コンサートの話が持ちあがった。引退した身でいまさら…と戸惑う4人の前に、「DRAMATIC LADIES」という「DREAM LADIES」のライバルグループが登場し、彼女たちを挑発する。果たして、「DREAM LADIES」は蘇ることができるのか?

 メインとなる4人の他にも、トップ娘役だった風花舞さん、星奈優里さんを始め、ライバル「DRAMATIC LADIES」に桜乃彩音さん、初風緑さん、夢輝のあさん、桐生園加さんという豪華なメンバーが顔をそろえています。ついこの前まで宝塚の舞台に立っていた若手たちもたくさん出演。さらにスペシャルゲストとして、麻路さきさん、稔幸さん、香寿たつきさん、彩輝なおさん、朝海ひかるさんが日替わりで登場するのも楽しみの一つでしょう。

 4人がそれぞれの代表的な曲を歌うシーンでは当時の映像がバックに流れたり、2部のショーでは、彼女たちの現役時代の名曲が次々登場したりと、懐かしさもたっぷり味わえる構成となっています。ともに青春時代を過ごしてきたファンは必見ですし、4人のトップスター時代を知らないファンも、当時の様子をナマで体感できるチャンスです。

 今もなお輝き続ける「ハンサム・レディース」。宝塚はOGもやっぱりカッコよかった!

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◆「DREAM LADIES」
《大阪公演》2013年4月2日(火)〜7日(日) 梅田芸術劇場メインホール
※公演は終了しています
《山梨公演》2013年4月10日(水) コラニ―文化ホール
《長野公演》2013年4月14日(日) ホクト文化ホール大ホール
《名古屋公演》2013年4月18日(木) 愛知県芸術劇場大ホール
《広島公演》2013年4月20日(土) 上野学園ホール
《東京公演》2013年4月24日(水)〜29日(月) 東京国際フォーラムホールC
《仙台公演》2013年5月9日(木) イズミティ21大ホール
⇒詳しくは、梅田芸術劇場公演情報へ http://www.umegei.com/schedule/251/

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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