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おおおおおー。星組のトップスター柚希(ゆずき)礼音(れおん)が歌い出すと、客席から地鳴りのように歓声がわきおこった。それは北京語の歌。初の台湾公演(6〜14日)を台北国家戯劇院で開いた宝塚は、地元の人たちのハートをぎゅっとつかんだ。
3本立てのおしまいのレビュー「エトワール・ド・タカラヅカ」のハイライト。柚希が披露したのは亡きテレサ・テンが歌った名曲「月亮代表我的心(月は我が心)」だ。「あなたをどれほど深く愛していることか」と恋心を北京語でしっとり歌いあげると、地元のファンも「きれいな発音」と驚いた。
「発音が難しくて、覚えたと思っても翌日には忘れている。発音を直しながら、1カ月かかって仕上げました」。公演の初日、地元メディアを交えての会見で柚希は苦心の練習ぶりを明かした。
【写真】「怪盗楚留香外伝―花盗人」の柚希礼音(左)と夢咲ねね=6日、台北市、竹花徹朗撮影
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