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特集(1)歌と演出、台湾のファン大興奮

2013年4月22日

写真:「月刊タカラヅカ」星組台湾公演よりデュエットダンスを踊る柚希礼音(右)と夢咲ねね=6日、台北市、竹花徹朗撮影

 娘役トップ夢咲(ゆめさき)ねねとのデュエットダンスの場面でも、「国境之南」の歌声がかげに流れた。台湾の海辺の街を舞台に日本人と台湾人の恋を描き、大ヒットした映画「海角(かいかく)七号」の曲だ。

 地元ファンの胸に響く心憎いばかりの演出。

 フィナーレでは宝塚大劇場と同じようにミラーボールがきらめく中、柚希が大きな羽根をしょって大階段に現れた。「きゃー」。悲鳴に似た歓声が波うっていく。手拍子が激しくなる。客席の興奮がストレートに伝わってきた。

 公演のために、台湾のヒーロー楚留香(そりゅうこう)の物語をミュージカルに仕立てたのも話題だった。女にもて、盗みの後に花の香りを残す義賊がなぞ解きをする。

 「脚本に奥行きがある。楚留香がただのチャラチャラした男ではなく、知的に描かれた」。開幕を報じた地元紙「自由時報」の記者、趙(チョウ)静瑜(チンユー)は人物造形に感心した様子。

 星組39人と専科の松本悠里(ゆり)は宝塚の持ち味を存分に伝えた。地元の熱気も驚くほどだった。

 劇場でファンに感想を聞くと――。「ダンス、歌、芝居の華やかな表現にクラッときた」「まじめな劇団。ひたむきさに元気をもらった」

 地元ファンによると、千秋楽の終演後は観客もいっしょに「月亮代表我的心」を大合唱し、カーテンコールが4回繰り返された。

 宝塚歌劇団は1938年にヨーロッパへ出かけてから、17カ国で公演してきた。「Made in Japan」。今回ポスターやパンフレットにこの言葉を刻み、日本ブランドを打ち出した。

 「もう一度台湾に来てほしいと言われたら、うれしい」と柚希がいえば、「私たちの舞台が世界中の人の心に届く一歩になれば」と夢咲。

 この台湾公演をアジア展開の足がかりに。「わー」「きゃー」「おおー」の舞台に、そんな思いが実る可能性を感じた。(河合真美江)

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