マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集(3)舞台人生で引き出しがないぶっ飛んだ役

2013年5月1日

写真:舞羽美海撮影・伊藤華織

――退団後初めての舞台となる「チョンガンネ」ですが、作品と舞羽さんの役についてご紹介をお願い致します。

 実話を元にしたお話で、韓国の小劇場で何度も再演されているミュージカルの日本初演です。ミュージカル的な部分もすごく盛り込まれているんですが、韓国の明るいミュージカルを土台に(演出家の)中屋敷さんテイストが加えられています。現実的で地に足をつけて生きている男性達が、色んな人に出会って考え方が変わったり、夢に向かってさらにまっしぐらになれるという、短い中にも各登場人物の人生が凝縮されて盛り込まれています。そのなかで私はアナウンサーのスジン役なんですが、結構不器用なんです。すぐ緊張してしまって、うまくしゃべれなかったり、ぶっ飛んでいるというか(笑)。

――ぶっ飛んでいる(笑)。

 中屋敷さんから最初に頂いた言葉が「ぶっ飛んでいる」でした(笑)。どんなだろうと思っていましたが、韓国版の資料を見せていただいたり、翻訳された台本を読むと、結構普通のヒロインだったんですね。でも中屋敷さんの台本を頂いたら、確かにかなりぶっ飛んでいました(笑)。さらに立ち稽古に入ると、「こうやるのか!?」とか。私の舞台人生の中では新しくて、全く引き出しがないところからやっています。

 私が演じるスジンは本当に不器用な女性で、和田(正人)さんが演じるイ・テソンと出会い恋をしますが、ひとり夢見がちで、想像の中で出会ったり、恋を歌ったりという感じで。スジンは今までに何回も挫折していますが、地に足をつけて頑張っているチョンガンネの皆と出会うことで、彼らから夢をあきらめないことや努力する意味をリアルに受け止めて、もう一度夢に向かって歩き始める。最後にちゃんとアナウンサーとしてレポートが出来るところまで描いて頂いているので、スジンの人生も盛り込まれています。

――お稽古場の雰囲気はいかがですか?

 宝塚を退団して初めてで、男性とお芝居をするのも初めてですし、稽古場に男性がいることも初めてなんですけれど、みんな同世代なんですね。素の自分でいられる空間で、何も気負わずにいられます。顔合わせではすごく緊張しましたが、お稽古が始まると楽しくて。課題はたくさんあって大変ですけれど、毎日お稽古に行くのが楽しいんです。女性キャストのおふたりも色々な色を入れてくださっていて、すごく得るものが多いですね。

 もっともっと自分を解き放ちたいというのもありますね。やはり今までは宝塚のヒロインらしい綺麗な役を頂くことが多かったんですが、「こういうヒロイン像もあるんだ!」と新しい発見をしています。5人の男性がいるところで、色んな角度から風を吹かせられたらいいなと思います。印象に残る役にもしたいですし、全員が前向きに終われるので、「明日から頑張ろう!」とか、お客様に目線を上げて帰って頂けたらいいなと思います。私もそうですが、お仕事などで苦しいときって絶対にあると思います。そういう中でこの作品を見て、少し軽い気持ちになって頑張って頂けたら、笑顔になって頂けたらいいなと思います。

――新しい出会いが新鮮ですね。

 自分は宝塚でやってきて、皆さんは色んなところで色んな経験をされていて、そういう方が揃う稽古場って初めてで刺激的です。やっぱり性別は違っても学ぶことがすごくありますし、こういう役作りとか、こういうお芝居も面白いなって思います。中屋敷さんの演出もすごく楽しくて。毎日の雑談とかも楽しくて、面白くて明るい稽古場です。皆さんががむしゃらに頑張っているので、私も頑張らないといけないなって刺激になっています。

続きを読む

戻る

バックナンバー

宝塚歌劇一覧へ>> 舞台一般一覧へ>> 動画掲載記事一覧へ>> 過去記事一覧へ>>

過去記事一覧へ>>

ページトップへ戻る

Astandについて個人情報著作権利用規約特定商取引会社案内お問い合わせ