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特集【公演評】ベルサイユのばら―フェルゼン編―
新トップ壮一帆、晴れやかな本拠地お披露目

2013年5月2日

 宝塚雪組公演「ベルサイユのばら ―フェルゼン編―」が、4月19日、宝塚大劇場で初日を迎えました。雪組トップスターに就任した壮一帆さんと相手役の愛加あゆさんの新トップコンビの本拠地でのお披露目に加え、初舞台となる99期生のお披露目も重なり、フレッシュさも満点の華やかな公演となりました。(フリーライター・さかせがわ猫丸)

 宝塚の代表作である「ベルサイユのばら」は、1つの作品ではありません。男装の麗人オスカルと陰で支えるアンドレの恋、そして青年貴族フェルゼンと王妃マリー・アントワネットの道ならぬ恋。この2組のカップルが織りなす2大ストーリーが、「ベルサイユのばら」の世界なのです。

 1974年の初演以来、何度もブームを巻き起こしてきましたが、2013年は月組公演の「オスカルとアンドレ編」で幕が開き、再びベルばら旋風が吹きあれました。その勢いも冷めやらぬまま、今回上演されるのが、もう一つの「フェルゼン編」です。

 ―18世紀末、翳りを見せ始めるブルボン王朝。王妃マリー・アントワネットの浪費は財政難に拍車をかけ、民衆の不満は日々高まっていた。フェルゼンとの不倫愛も噂になり、近衛隊隊長オスカルは自らもフェルゼンを愛しながら、思いを隠して彼にスウェーデンに帰国することを進言する。やがてフェルゼンは断腸の思いで帰国の途につくが、フランスにはすでに革命の波が忍び寄っていた…。

 トップの壮さんは、年頭の月組公演で特別出演としてアンドレを熱演しましたが、今度はスウェーデンの貴公子役に。情熱を秘めた黒髪の若者からスマートなブロンド紳士へ、正反対の魅力を披露します。名曲「愛の面影」「アン・ドゥ・トロア」などもたっぷり聴かせてくれますし、おなじみの「駆けろペガサスの如く」を歌う馬車のシーンはもちろん、あらたにフェルゼンが華麗な立ち回りを見せるシーンも加わり、見どころも満載。王妃との道ならぬ恋に苦悩するフェルゼンには、壮さんの確かな実力と大人の魅力が存分に生かされていました。

 愛加さんはセリフ回しがきれいで演技も情深く、特にアントワネット最高の見せ場となる処刑目前の牢獄シーンでは客席の涙を誘います。オスカルには早霧せいなさん、アンドレには未涼亜希さんがそれぞれ演じていますが、力強い美貌のオスカルと包容力たっぷりの渋いアンドレで、バランスも絶妙。雪組の根幹を支える2人の安定した実力が光っていました。夢乃聖夏さんはジェローデルという貴公子役で気品にあふれ、新しい魅力を披露しているのも見逃せません。

 大劇場公演では役替わりで特別出演として、アンドレ役に星組トップ柚希礼音さん、オスカル役に宙組トップ凰稀かなめさんが同時期に登場します。また、公演後半には月組トップ龍真咲さんがアンドレで特別出演することも大きな話題となっています。

 フレッシュな99期生のデビューと、満を持してトップスターに就任した壮さんの晴れやかなお披露目は、春爛漫の季節にピッタリでした。

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◆「ベルサイユのばら ―フェルゼン編―」
《宝塚大劇場公演》2013年4月19日(金)〜5月27日(月)
⇒詳しくは、宝塚歌劇団公演案内へ http://kageki.hankyu.co.jp/revue/314/index.shtml
《東京宝塚劇場公演》2013年6月14日(金)〜7月21日(日)
⇒詳しくは、宝塚歌劇団公演案内へ http://kageki.hankyu.co.jp/revue/315/index.shtml

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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