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特集(1)完璧な壮フェルゼン、ついに実現!

2013年5月2日

写真:「ベルサイユのばら ―フェルゼン編―」より「ベルサイユのばら ―フェルゼン編―」より、フェルゼン役の壮一帆=撮影・岸隆子

 「ベルサイユのばら」の面白さは、なんといっても登場人物たちの個性にあります。それぞれがドラマチックな人生を貫いていて、一つの作品では紹介しきれないため、アラン編、ベルナール編など外伝も制作されるほど。それだけに、どのキャラクターはどのスターさんが似合いそうか…なんて想像してみるのも、楽しみの一つかもしれませんね。

 壮さんは過去に、外伝を含め5回もベルばらに出演していますが、フェルゼン役はまだ未経験とのこと。かねてより壮さんはフェルゼン役者ではないかと私も思っておりましたので、ついに実現!と、喜びもひとしおです。

 ―ブルボン王朝が翳りを見せ始めた18世紀末。王妃マリー・アントワネット(愛加)の浪費は国庫をますます疲弊させ、重税にあえぐ平民の不満はピークに達しようとしていた。国家の軍隊が武力を行使するのも時間の問題と言われる中、宮廷にはもう一つの問題があった。王妃アントワネットとスウェーデンの伯爵ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン(壮)の道ならぬ恋だ。その噂は国王ルイ16世(磯野千尋)の耳にも届くほどに深刻さを増していた。

 小公子たちが「ごらんなさい」と歌うお馴染みのオープニングから、パペットたちが踊る仮面舞踏会へ。フェルゼンとアントワネットの出会いを表現する新しいプロローグです。そして舞台中央には、池田理代子先生が描く巨大なフェルゼンの肖像画が登場。そこから現れた壮さんは、期待を裏切ることなく完璧なフェルゼンでした。銀橋を渡りながら、許されぬ恋に苦悩する名曲「愛の面影」を歌う姿は、新トップ誕生の華かさもまといながら、キラキラに輝いています。

 愛加さんはふくよかで愛らしいマリー・アントワネットですが、声のトーンやセリフ回しは落ち着いていて、王妃の気品をしっかりと漂わせています。

 ルイ16世役を演じる専科の磯野さんは、この公演で退団となります。深みのある演技で各組の芝居を引き締めた名役者がまた一人、舞台を去るのは残念でなりません。妻であるアントワネットに気後れする引っ込み思案な国王を、人の好さをにじませながら穏やかに演じています。

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