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特集(4)長い足に映える軍服、巻き髪ロングの夢乃

2013年5月2日

写真:「ベルサイユのばら ―フェルゼン編―」より「ベルサイユのばら ―フェルゼン編―」より、ジェローデル役の夢乃聖夏=撮影・岸隆子

 ジェローデル役には夢乃さん。黒塗りが似合いそうな濃い熱さが魅力で、衛兵隊のアランが似合いそうと思わせて、今回は白いスマートな貴公子です。これが予想以上にハマっていました。長い足に軍服やインバネスコートが映え、巻き髪ロングも似合っています。どんどん役柄の幅を広げて行く夢乃さんから目が離せません。

 フェルゼンの妹ソフィア役の夢華さんは見るたびに力をつけていて、たおやかな佇まいに豊かな声色とセリフ回しは、まだ若手ながら、これぞ娘役とうならせてくれます。「パレード」のエトワールでも美しい歌声を聴かせてくれますので、こちらもご注目を。

 1幕は説明的なセリフでじっくりと演じられるシーンが多いのですが、2幕からは少しテンポが上がってきます。オスカルとアンドレの通称「今宵一夜」、「バスティーユ」など欠かせないシーンもあり、アランやベルナールなど、おなじみの登場人物が続々と登場します。

 フランスには革命の嵐が吹き、オスカルとアンドレは戦死。アントワネットにも処刑の危機が迫っていると聞いたフェルゼンは、ジェローデルとともにパリを目指します。森の中で国境守備隊に阻止される場面は、今回新しく加わった部分です。大勢に囲まれても剣を使おうとしないフェルゼンが、アントワネットを嘲笑されたことで一転、戦いに挑むのですが、この立ち回りが素晴らしい。壮さんの剣さばきは美しく、一番の見せ所といえるでしょう。

 さらに、フェルゼンが馬車に乗って鞭をしならせ、背後にはスクリーンで風景が流れ飛ぶ、通称「行け行け、フェルゼン」のシーンももちろん魅せてくれます。初演当時はさぞ画期的だったろうと思わせる、ちょっと漫画チックな演出なのですが、そこはスマートな壮さん。迫力があって、絵になっていました。

 劇中で何度か歌われる「愛の面影」「アン・ドゥ・トロア」は、本当に名曲ですね。ビブラートがよくきいた雪組にふさわしい壮さんの歌唱で、心ゆくまで酔いしれてしまいました。フェルゼンは実はちょっと身勝手な男なのですが、壮さんの力強い演技と存在感で、たまらなくいい男に仕上がっています。それだけに、フェルゼン編で一番のウットリどころである、2人が小舟に乗ってあいびきするシーンがなくなったのは残念でした。背徳の恋が伝わる重要な場面なだけに、見たかったなあ…。

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