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特集(4)交響曲でいうなら今は「アンダンテ」

2013年5月17日

写真:大空祐飛撮影・岩村美佳

――10カ月リフレッシュされて、一番自分が変わったなと思うことはどういうことですか?

 ゆっくり歩くようになったことでしょうか。街を歩いていて、人より断然歩くのが速いということに、最近になって気づきました(笑)。「どうして私、何人も追い抜いてしまうんだろう?」って。

――これまでが多忙過ぎましたから…。

 「やっぱり、移動するときいつも急いでいたからかな」とか、「いつも時間に追われていたからこうなったのかな」とか、ふと気付いた瞬間があって、試しに少しゆっくり歩いてみたんです。そうしたら視界が変わってきて、感じ方も変わってきて、しばらくゆっくり歩いてみようと思いました。

――何か、新しくみえたものなどはありましたか? 新しい感じ方とか。

 うーん…うまく説明できないけれど、今まではいつもせかせか、あくせくしていたから、時間を有効に使っているようで、逆に何か大事なものを見落としたりしていたことがあったのかもしれない。交響曲でいうなら、第1楽章も第2楽章も第3楽章も、全部アレグロ(=速く)だったら嫌ですよね。

――確かに(笑)

 だから、今はアンダンテ(=歩くような速さで)でいいんだな、と。私の「第2楽章」なのか、あるいは子どもの頃から数えたら第何楽章になるのかわからないけれど、今は「歩く速度で」、ゆっくりと人生を楽しむときなのかな、と思っています。

――ということは、そのうち再びアレグロな楽章も?

 たまに歩かないとダッシュもできない。もう一回ダッシュするとしたら、その前に立ち止まってみたり、ゆっくり歩いてみたりする時間が絶対必要だなということを、とても感じています。それは今しかできないことかもしれないですし…。

――お辞めになってから10カ月間は、実際のところ、どんな風に過ごされていたのでしょう?

 何をしてたんだろう?…なんにもしていなかった気がする(笑)。1回も外に出ずに一日中家にいられるということに、妙に喜びを感じたりしていましたね。「今日は何も用事がない」ということを、十分に味わい尽くそうとしてみたり(笑)。朝起きてから、「今日は何をしよう?」「今日はどこに行こう?」と考えて、思いつきで行動してみたり、とにかく、のんびりしていました。あとは忙しくてなかなか会えなかった友人たちと再会する時間も増えましたね。

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