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特集【インタビュー】「宝塚プルミエール」新ナビゲーターに
大空祐飛、退団10カ月の思いを語る

2013年5月17日

 WOWOW「宝塚プルミエール」の新ナビゲーターとして、元宝塚宙組トップスターの大空祐飛が4月より登場した。2012年の7月1日に宝塚を退団してから約10カ月、初挑戦となるナビゲーションの仕事のことから、今の心境、そしてこれからのことなどについて、率直な気持ちを語ってくれた。(フリージャーナリスト・中本千晶)

 第1回の収録直後に行われたインタビューでは、「『まだまだやなぁ』という感じでした(笑)」と振り返りつつも、「すごく楽しいお仕事になりそう」とも。また、宝塚100周年が目前に迫る今、「この節目の機会に、宝塚をご覧になったことのない方がひとりでも多く足を運んでくださるきっかけになれば」との思いも強く、「退団した私が、このお仕事を通じて、そういうことに少しでも関われることはとても嬉しい」とも話した。

 約9カ月の沈黙を経て、先ごろ退団後初のストレートプレイ出演となる「唐版 滝の白糸」への出演、所属事務所もエイベックス・マネジメントに決まったことを発表した大空。「選択肢が限りなくある中で何かを選んでいくのは難しい。今までは、何かひとつに決めるということに慣れていなかったので、それを決断することに時間がかかってしまった」のだそう。

 「チャンスとできるかどうかは自分次第ですから、絶対にこれを自分の成長の糧としたい」…宝塚時代から「いい時期に、いいタイミングで、いい作品に出会うことは、役者にとって本当に大切」と考えてきた大空だが、今回の舞台出演を「チャンスにするもピンチにするも自分次第。それを乗り越えて、その言葉にたどり着くんだと思う」と、気を引き締めている。

 宝塚の男役スターが退団した後の「キャリアプラン」は難しい。それまで十数年間かけて磨きをかけてきた「男役芸」を生かせる場所がどこにもないからだ。ずばりそのことを聞いてみたところ、「確かに、とても難しいと本当に感じた」との答えだった。

 「でも、とても難しいということは、とても面白いことでもあるはず。だから、それも楽しみたいし、楽しんでいける余裕をこれからは持ちたい」というのが今の心境だ。「それは私にしか体験できないことでもあるし、それがその後の自分の個性や魅力に変えられるかもしれない。そう思えば楽しめる」…それが、宝塚時代に「自己プロデュース力の大空祐飛」と呼ばれた大空が行き着いた結論だった。

 退団してから今までは、「『何も予定がない』ことを味わい尽くそうとしてみたり」、とにかくのんびり過ごした。一番の発見は「街を歩くとき、人より断然歩くのが速いということ」だったとか。ゆっくりと歩くようになってから、「もしかすると今までは時間を有効に使っているようで、逆に何か大事なものを見落としたりしていたことがあったのかもしれない」と思うようになった。

 宝塚時代と違って限りなくある選択肢の中から、「自分らしいこと」と、「わくわくすること」を探していきたいという大空。脱・男役の大空が、これからどんな風な道を選び取り、進んで行くのかが楽しみだ。

〈大空祐飛さんプロフィール〉
【来歴】1992年3月宝塚歌劇団に入団。雪組「この恋は雲の涯まで」初舞台。93年、月組に所属。98年「WEST SIDE STORY」新人公演トニー。2008年花組へ組替え、09年宙組へ組替え。「大江山花伝/Apasionado!!II」で宙組トップスターに就任。「カサブランカ」リック、10年「誰がために鐘はなる」ロバート・ジョーダン、11年「ヴァレンチノ」ルドルフ・ヴァレンチノ、「美しき生涯」石田三成、2012年「華やかなりし日々」で宝塚歌劇団を退団
【受賞】2011年 第32回松尾芸能賞・優秀賞

【トピックス記事はこちら】

◆WOWOW番組情報
《宝塚プルミエール》雪組「ベルサイユのばら」
5月25日(土)午後3:30〜
《宝塚への招待》「復活」(花組2012年)
5月25日(土)午後3:55〜
⇒詳しくは、宝塚オンラインへ http://www.wowow.co.jp/stage/takarazuka/

◆「唐版 滝の白糸」
《東京公演》2013年10月 Bunkamuraシアターコクーン
⇒詳しくは、Bunkamuraシアターコクーン公演情報へ http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/13_taki.html
《大阪公演》2013年11月 シアターBRAVA!
⇒詳しくは、梅田芸術劇場公演情報へ http://www.umegei.com/schedule/306/

(関連リンク:大空祐飛公式サイト) http://ozora-yuhi.syncl.jp/
(関連リンク:大空祐飛オフィシャルファンクラブサイト) http://yuhi-ozora.jp/

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚関係の著作に「宝塚読本」(文春文庫)、「なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか」(小学館新書)、「なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか」(東京堂出版)。2012年11月に「ヅカファン道」(東京堂出版)を出版。スターファイルでも「ヅカナビ」連載中。

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