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特集(2)井上:完全にボケ(浦井)とツッコミ(井上)

2013年5月29日

写真:「二都物語」制作発表より「二都物語」制作発表より=撮影・岩村美佳

■記者、司会から質問

――実際にこの舞台を海外でご覧になった方はこの中にいらっしゃいますでしょうか? (誰もいないという答えに)それでは代表して井上さんにお聞きします。現段階で台本やスコアを手にしていらっしゃると思うのですが、この舞台版「二都物語」の魅力についてお聞かせください。

井上:ブロードウェイに行きたかったんですけれど、ちょっと色んな事情で早く終わってしまったようで見れなかったんです。韓国でもやられているみたいなんですけれど、あんまりいいと悔しいので見に行かなかったんですが(笑)。でも演出も違いますし、僕たちは日本の「二都物語」を作ればいいと思います。鵜山さんもおっしゃるんですけれど、「レ・ミゼラブル」とほぼ同じ時代で、似たところはあるんですけれども、物語は全く違いますよね。僕がすごく好きな言葉で、「レ・ミゼラブル」の演出家でもあるジョン・ケアードさんが「いいミュージカルになるには、いい物語、グレートストーリーが必要だ」とおっしゃったんですけれども、まさにこの作品は物語が素晴らしく、それにつけられた音楽もものすごくドラマチックで、もちろん「レ・ミゼラブル」にも通じるだろうと思います。「二都物語」を作曲された方は女性なんですよね。だからいままでのドラマチックなミュージカルの流れをくみながら、新しい息吹も入っていると思います。あとは今回鵜山さんが演出してくださるということなので、もちろん素晴らしいミュージカルではあるんですけれども、ドラマの部分をしっかり一緒に作れるのではないかなというのが、今回の「二都物語」の僕たちの強みかなと思います。

――(鵜山さんへ)これまでの海外版と日本版で違うところがあれば教えてください。

鵜山:ビジュアルはこれから作っていくんですけれども、プランナーも全く別ですし、出演者も違います。こう言ったらなんですけれど、わりと行き当たりばったりというか、この人たちならでは、この場ならではということしか考えていないんです。比較検討というか、成功しているDVDもありますし、色んなものを参考にして、「レ・ミゼラブル」のことばかり言うようですけれども史実にすると50年ぐらいの違いの話ですからね、その上に積み重ねていくというか、新しい化学変化を期待してやるということなので、楽しみにしていてください。

――(すみれさんへ)出演が決まってから役作りに向けてなど何か準備してきたことなどあればお聞かせください。

すみれ:生きてた…というか(笑)。本当に私が今回演じるルーシーは普通の女性で、誰もが共感出来る役だと思いますし、作り物だとは思いたくないんですよ。キャラクターというより本当に人間だと思いたいですし。私の人生からどうやってルーシーの性格や行動、ルーシーらしいところが出てくるかなとは思ったりしますけれど、私の人生の経験を生かしていきたいと思っています。ルーシーは遠い存在とは思えないんですよ。自分に近いところもあって、セリフのなかでも「こういうことを私も言うな」と思うんです。でも自分の存在に近い役ということで、逆に難しくなってくるんですよね。では自分とどう似ていて、どう違うのか、そういうことを気をつけながらやりたいです。日本語もチャレンジですね。

――(井上さんと浦井さんへ)今の時点でそれぞれの役をどんな人物像だと捉えていらっしゃるかということと、この作品はシドニーとダーニーが似ているということが大きなポイントになっていると思うんですけれど、舞台に立たれるときにおふたりで似せようかなと思っている点と、ルックス的にではなくそれぞれが似ているなと思われることがあったら教えてください。

井上:最初はいつも酔っぱらって酒を飲んでいるし、自分が今までやってきた役とはだいぶ違う、ワイルドな感じの役だなと思ったんですけれど、物語を読み進めていくとある意味「聖人」まではいかないけれど、どうしてこの人はこんな人生の選択が出来たんだろうなと思ってしまうほどの役でした。そこがクライマックスというか感動するところなんだと思うんですけれど、そういう人間になった理由を、稽古を通して知りたい、探りたいと思いますし、自分にはなかなか出来ない、たやすく出来る選択ではない分、ものすごく憧れというか尊敬を感じますね。そうありたいなと思うし、世の中の人が皆そうだったら今の世の中はこんな風になっていないだろうなと思う人ですね。そうじゃないから僕たちの世界なんだと思うんですけれど。でも物語の中ではありますけれども、こういう人がいるということをお客様に見て頂く、それはすごく重要ではないかと思うぐらいの素敵な人だと思いますね。

浦井:チャールズは貴族の生まれなんですが、当時のフランス革命時の貴族社会に疑問を持っていた人物で、とても正義感が強くて真っすぐな青年だと思っています。チャールズがルーシーと出会い恋や家族愛を知ったり、シドニーとの友情を育んだり、今井清隆さんが演じるドクター・マネットとの超越した人間愛を感じたりすることによって、人としても男としても成長して行く過程を見せたいです。また、ルーシーとふたりで人生の荒波を、段階を経て作品の中で見せていけたら、というのがひとつの目標です。自分にとっては子供がいる役というのも新鮮だと思うので、新たな一面を見つけていけたらなと思っています。

井上:僕たちの似ているところに関しては、基本的に全く似ていませんね(笑)。

(会場爆笑)

井上:見ためというか、身長は大体一緒…?

浦井:そうなんです。芳雄さんのおさがりの…おさがり?違うな…

井上:僕が着た衣装だよね?

浦井:そう、着た衣装を充てがわれたときに…

井上:充てがわれた!

(会場爆笑)

井上:険があるな(笑)。

浦井:違いますよ! (笑)。ぴったりなんですよ。足の長さ、手の長さ…ぴったりで。そこは似ていると思います。

井上:ただ、外見ではなくとおっしゃっていたからね…(笑)。

(会場爆笑)

浦井:(笑)。

井上:内面の話となると、同じA型ではあるんですけれどね。

浦井:そうですね。

井上:結構正反対ではないけれど、完全にボケ(浦井)とツッコミ(井上)なので。

浦井:間違いない(笑)。

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