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特集(5)橋本:道頓堀の川沿いで「ほんまごめんな〜」

2013年5月29日

写真:「二都物語」制作発表より「二都物語」制作発表より=撮影・岩村美佳

橋本:僕も酒屋の主人の役をするわりにはお酒を一滴も飲めないんです。にもかかわらず、若い頃ってかっこつけたいから、飲めないのに無理矢理飲んだことがありまして。ちょっと憧れていた女の子から飲みに行きませんかと誘われて、「これはチャンスや! 酔いつぶしてやるで!」ぐらいの勢いで行ったんですけれど、「スクリュードライバーが飲みやすくていいよ」と勧められ、逆につぶされた、ということがあって大失敗。気がつけば大阪の道頓堀の川沿いで「ごめんな〜ほんまごめんな〜」と言いながら、ずっと背中をさすられながら謝った事件があります(笑)。大事件、大ショックでした。

鵜山:公衆の面前では一切そんなことはしていないんですけれど…。女房とふたり暮らしなんですけれど、最近家に帰って、「あなたさっきもお風呂に入ったわよ」とその程度です(笑)。

(会場爆笑)

――次の質問で、皆さんにとっての「二都」はどこですか?

井上:思い浮かぶふたつの町ということでしょうか?

――逆にこの抽象的な質問から想像を膨らませて答えて頂いてもかまいません。

井上:「二都」と言われて思い浮かぶのは、ミュージカルが大好きなのでやっぱり「ニューヨーク」と「ロンドン」。海外旅行が大好きなので、ミュージカルを見るときにどっちに行こうかなと思ってどっちも行ってしまうことがあるくらい、やっぱり甲乙つけがたい魅力があるミュージカルの2大都市だなと思います。

浦井:うーん…。

井上:浦井さん、この物語の「二都」はわかってますか?取材のとき、「ロンドンとどこでしたっけ?」とおっしゃってましたので。「二都」の確認だけお願いします。

浦井:(笑)。パリとロンドンのお話でございますけれども…。やっぱり、ひとつは「帝国劇場」…

(会場に笑いがだんだん広がって)

井上:すみません! 「二都」の「都」の認識は大丈夫ですか!?

浦井:膨らませていいんですよね?

井上:「二劇場」の話になってますけれど…(苦笑)。

浦井:「帝国劇場」と「東京會舘」。

(会場大爆笑で拍手喝采)

――素晴らしい想像力です。

井上:もう劇場ですらない…

橋本:拍手なんですか!?

井上:確かにイメージを膨らませていいと…

浦井:そうです!!!

井上:それは、どういう意味があるんですか?

浦井:自分にとって心のふるさとです。

(会場大爆笑)

浦井:大切な場所であり、かけがえのない場所である、「二都物語」。

井上:…。いいと思います。答えは自由ですからね。

――予想しなかった展開になりつつありますが、すみれさんはどうですか?

すみれ:「ホノルル」と「京都」かなと思います。母も京都出身だから家族が京都にいたり、ホノルルにはパパと弟がいます。「京都」は日本というイメージで、日本のお城…?も京都のイメージが強いですし、お寺や神社も「日本」「和」という気がします。心の半分はハワイに置いていて、半分は日本にあるという感じです。

――海外暮らしが長いすみれさんならではのご発想ですね。濱田さんはいかがでしょうか?

濱田:お三方のお話の次ではあまりに普通過ぎてつまらないなと思うんですけれど、井上くんと似ていまして「東京」とニューヨークの「ブロードウェイ」ですね。お仕事や観劇で行ったり来たりさせてもらっているんですが、ブロードウェイで最先端でやられているものをいかに日本に持ってきて、日本のテイストに、日本の文化でやっていくか。この先は日本のミュージカル界もオリジナルミュージカルでブロードウェイに進出していけたらなと思っているので、そういう意味でも「ブロードウェイ」と「東京」というのは常にブリッジで繋がっているような感じのイメージで、両方でお仕事させてもらっているという感じですね。

――橋本さんはいかがでしょうか?

橋本:役者陣で一番最後というのは、オチみたいで嫌なんですけれども(笑)。

井上:期待してますよ!

橋本:ごめん! 一番普通なんですが、「大阪」と「東京」。大阪出身で、東京で仕事してこうやって出てきたということが大きいと思います。すみません、めっちゃ一番普通でした(笑)。

――説得力がちゃんとこもっていました。そうすると鵜山さんは一番答えづらくなってしまいますか?

鵜山:僕も橋本くんにかなり近いんですけれど、実家の「奈良」と「東京」とか、「奈良」と「京都」、「奈良」と「大阪」というのもあるんだけれど、そんなことより、質問をされてこの芝居のテーマが確然とはっきり浮かび上がってきました。今朝考えていたんですよ、「二都物語」というタイトルを何でつけたんだろうかと。それはやっぱり「理想」と「現実」とか、「本音」と「建前」とか、「生まれたところ」と「生活しているところ」とか、「芝居」と「現実」とか。「妻」と「愛人」とか…様々な人生を前に進めてくれる相反する力、プラスとマイナスみたいなものですかね、両方ないと生き甲斐、死に甲斐がない、そういう話なんだというのを思いました。

――質問させて頂いた甲斐がありました。この質問をくださった方にもこの場を借りてお礼申し上げます。

■歌唱披露

「さよならは言わないで」すみれ
(フランク・ワイルドホーン作曲、ロンドンコンサートバージョン上演時に追加された曲「Never Say Good‐bye」)

 革命の最中、パリに戻ったダーニーは民衆に捕まえられたのち、裁判にかけられ死刑の宣告を受けます。悲しみに沈むルーシーはダーニーの夢を見ますが、目覚めるとそこにはダーニーの姿はなく、悲しみは増すばかり。そんなルーシーの心情を歌うせつないナンバー。

■挨拶

井上:本日はお越し下さいまして本当にありがとうございました。そしてユーストリームで生中継をご覧くださった皆さんもありがとうございました。今日この会見で皆さんのお話やすみれさんの歌も聞いて、「二都物語」の稽古に入るのがとても楽しみになりました。鵜山さんも何度もおっしゃっていましたけれども、とにかくこれから僕たちが作っていく、どうなるかわからない部分の方が多いと思います。素晴らしい原作の物語があって、二都とはどういうことなのか、それぞれの登場人物が選択した人生はどういうものだったのか、僕たちもこれから稽古期間を通してしっかり見つめようと思います。そしてそこで感じたことを舞台に出して、皆様にまた皆様なりの考え・思いを持って頂けるように必死にやりたいと思います。帝劇でお待ちしています。宜しくお願い致します。

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