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特集【トピックス】井上、浦井ら出演のミュージカル
日本初演「二都物語」制作発表

2013年5月29日

 ミュージカル「二都物語」が2013年7〜8月に帝国劇場で上演される。ミュージカル界の豪華キャストが揃う日本初演の作品だ。出演の井上芳雄、浦井健治、すみれ、濱田めぐみ、橋本さとし、演出の鵜山仁が顔を揃えた制作発表の様子をお届けする。(フリーライター・岩村美佳)

 ミュージカル「二都物語」は、イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの小説「二都物語」を原作として、2007年にアメリカでミュージカル化され、2008年にはブロードウェイに進出、2012年には韓国で上演され、日本初演を迎える。フランス革命期のイギリスとフランスを舞台に歴史の波に翻弄される、ふたりの男性とひとりの女性のラブロマンスを描いた物語。現在帝国劇場で上演中の「レ・ミゼラブル」には負けられないという鵜山は、「ひとりの人間の一生を超えて、信義や愛の為に愛したり憎しんだりという、小文字の人間のスパンを超えた大文字の人間の話」と、独自の表現で作品について話した。

 主人公の弁護士シドニー・カートンを演じる井上は「究極の愛の物語だと思いますので、しっかりと自分の人生をかけてやりたいと思います」、フランスの亡命貴族チャールズ・ダーニーを演じる浦井は「この作品は友情、家族愛、恋愛、そして人間愛という様々な究極の愛の形が描かれた作品だと思うので、沢山の思いを持って色んな愛の形を表現出来たらと思っています」、ふたりから想いを寄せられる女性ルーシー・マネットを演じるすみれは「今日はこんなに素晴らしい方々に囲まれて、もう緊張してしまっているのですが、頑張ります」、酒場のおかみで貴族への恨みを持つマダム・ドファルジュを演じる濱田は「かなり激しい役どころなんですけれど、私自身全精力を使って、フランス革命を生き抜いた、いち女性を舞台上で思いっきり表現していきたいと思います」、酒場の主人で貴族を恨んでいるが冷静な目も持つドファルジュを演じる橋本は「マダムの暴走を止める冷静な男なので、冷静に色んなものを見ながら皆さんと楽しく演じていきたいと思います」とそれぞれ挨拶した。

 「二都物語」はカートンとダーニーが瓜二つというのが物語のポイントなのだが、お互いの似ている点についての質問に対し、「完全にボケ(浦井)とツッコミ(井上)」というふたりは絶妙な掛け合いを見せ、会場の笑いを誘った。似ているところは、外見の「体のサイズ」と内面の「ポジティブなところ」だそうだ。

 会場にはHPで募集したオーディエンス200名も参加し、出演者のやりとりを盛り上げた。このオーディエンスの募集には2400名程の申し込みがあったそうだ。また、同じくHPで募集した質問も紹介された。その中の「皆さんにとっての『二都』はどこですか?」との質問に、キャスト5人がそれぞれ個性豊かに答えると、これを聞いていた鵜山はこの芝居のテーマが確然とはっきり浮かび上がってきたそうだ。「様々な人生を前に進めてくれる相反する力、プラスとマイナスみたいなものが両方ないと生き甲斐、死に甲斐がない、そういう話」と話した。制作発表の最後にすみれが、フランク・ワイルドホーン作曲でロンドンコンサートバージョン上演時に追加された曲「さよならは言わないで」を情感豊かに歌った。

 その後行われた囲み取材では、制作発表で着用した衣装について感想を話した。井上は「時代的なことがあって、このスタイルなんだと思うのですが、完全にリアルに再現しているというよりは、グラデーションだったりちょっと抽象的なというか。きっと今回の舞台全体がそういう方向に行くんじゃないかと思わせる衣装でした」、浦井は「フランス革命時に着ていたであろうというのと、現代の僕たちが見てもかっこいいと思えるような衣装を着せて頂いているので嬉しいです」、すみれは「真っ白なのがルーシーのキャラクターというか、結婚して家族を近づけるように皆の芯みたいな女性だと思うので、結婚の色、家族がそこから出来るという色で嬉しいです」、濱田は「私の衣装はご覧の通りボロく、いかにリアリティを持ってやれるかということで、多分セットとも同化していくと思うんですけれど、尚のことキャラクターを際立たせるような役作りをして行きたいなと思いましたし、着てみてリアリティが湧きました」、橋本は「衣装というのは、キャラクターを決めるというか作品を決めるのにとても重要なものだと思うんですけれど、皆さん本当によく似合っていて、こういう芝居だなというのを今日皆を目の前にして感じました」とそれぞれに気に入っているようだ。

 井上が「素晴らしい原作の物語があって、二都とはどういうことなのか、それぞれの登場人物が選択した人生はどういうものだったのか、僕たちもこれから稽古期間を通してしっかり見つめようと思います。そしてそこで感じたことを舞台に出して、皆様にまた皆様なりの考え・思いを持って頂けるように必死にやりたいと思います」と話していたが、「二都」への新しい発見も楽しみに公演を待ちたい。

※制作発表と囲み取材の詳細は、会員ページでご覧ください。

【フォトギャラリーはこちら】

◆ミュージカル「二都物語」
《東京公演》2013年7月18日(木)〜8月26日(月) 帝国劇場
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。 http://www.tohostage.com/nito/index.html

《筆者プロフィール》岩村美佳 フリーフォトグラファー、フリーライター。舞台関係、ファッションなどを中心に撮影してきた経験をいかし、ライターとしても活動している。「目に浮かぶ言葉」を伝えていきたい。

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