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特集(3)華やかな柚香、軽快にタップで魅せる

2013年6月17日

写真:「フォーエバー・ガーシュイン ―五線譜に描く夢―」より「フォーエバー・ガーシュイン ―五線譜に描く夢―」より、ジョージ・ガーシュイン役の芹香斗亜(写真右)とフレッド・アステア役の柚香光(左)=撮影・岸隆子

 共に夢を抱くフレッドを演じる柚香さんも、華やかさではやっぱり群を抜いていて、芹香さんとともに未来の花組を担うことを予感させました。姉アデール(華耀きらり)とともに、軽快なタップダンスをふんだんに披露するのも見どころとなっています。

 ほんのわずかな時間でも心を通わせあったジョージとケイ。でもケイはすぐに出かけなければいけませんでした。あわててロンドンへの船に向かう彼女が落とした切符を、ジョージが拾って追いかけるのですが、その際、客席から登場するのがまた憎い。そして出発を見送る直前に、ジョージはもう一つの忘れ物を彼女に届けます。このパターンは過去の作品にもありましたし、忘れ物といったらそうくるだろうなと予想できるにも関わらず…やっぱりときめいてしまいました。こういう期待に即、応えてくれる演出は嬉しいですね。

 ―ケイの言葉に刺激され、本格的に作曲家を目指し始めたジョージは、やがて念願だったブロードウェイでの大成功を果たした。作詞家の兄アイラと組んで次々とヒット曲を飛ばし、幾人もの女性と浮き名も流すが、彼の心の中からケイの存在が消えることはない。

 ジャズとクラシックが融合した‘シンフォニックジャズ’という新しいジャンルまでも生み出し、ジョージはついに才能を開花させました。ミラーボールがバウホール全体にきらめくと、ここはもうブロードウェイ。彼が描いた作品から歌とダンスが次々とあふれだしてきます。劇中にこれだけたくさんのショーが登場するのは珍しいかもしれません。下級生たちにも娘役を引き連れて芯になって踊るシーンなどが与えられ、次代のスターを目指して頑張る姿が見られるのはいいものですね。

 さらに印象的だったのが、ガーシュインの心情を表現する際、シンプルな線が横にいくつも並ぶだけの背景に、白と黒のダルマ衣装の娘役たちが踊る姿です。まるで五線譜の上の音符のようで、とても洒落ていて素敵でした。

 それから数年後、ジョージはケイと再会するが、彼女はすでに銀行家のジェームズ・ポール・ワーバーグ(瀬戸)と結婚し、子どもに恵まれ、音楽活動からも遠ざかっていた。だが、人気に陰りが見え始めた大女優ガードルード・ローレンス(桜一花)に書いた曲に的確なアドバイスをもらったことを機に、ジョージはケイに一緒に仕事をしないかと提案する。

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