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特集(4)水美と瀬戸、要所で光る男役の妙

2013年6月17日

写真:「フォーエバー・ガーシュイン ―五線譜に描く夢―」より「フォーエバー・ガーシュイン ―五線譜に描く夢―」より、ウォルター・ウィンチェル役の水美舞斗=撮影・岸隆子

 ジョージのゴシップを追いかけるウォルター・ウィンチェルを演じる水美さんは、中折れ帽に顔を半分隠し、ダブルのスーツにロングコートを着こなしたジャーナリスト姿がさまになっています。まだ研5でこのスタイルが決まるなんて、なかなかの男役度ではないでしょうか。明瞭なセリフ回しでストーリーテラー的な役割も兼ねながら、時々、ショーの中心で踊ることもあり、同期の柚香さんと並び、要所で光っています。

 瀬戸さんが演じるのは銀行家のジェームズ、髭が似合うダンディなおじさまです。やさしくてお金持ちで包容力があって愛情もいっぱいで、まさに理想の夫かも。だからこそケイは音楽の夢を捨てて、落ち着いた幸せを求め、彼のもとに嫁いでしまったのでしょうか。

 けれどある時、ケイの心が、自分ではないところにあるのではと気づき、ジェームズの心は揺れ動き始めます。苦悩する紳士の姿を、瀬戸さんは丁寧に演じていて、渋い男の魅力も開発していました。最終的には可哀想な役回りになってしまうのですが、その切なさに思わず母性本能もくすぐられます。

 作曲家として成功したジョージは、ケイとの愛も復活させ、順風満帆かのように思えました。

 やがてニューヨークに不況の波が訪れると、ブロードウェイにも秋風が吹き、やむなく映画など別の仕事を手掛けることに。舞台にこだわる彼にとって、ルーチンワークのような作業は苦痛です。ケイとの恋も夫にばれ、作品は思うようにヒットせず、持病の頭痛とストレスでだんだん追い詰められていく日々。けれどジョージはどんな状況になっても、自分が求める音楽には決して妥協を許しませんでした。

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