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特集(1)実体験に基づいた歌詞なんです

2013年6月27日

写真:石丸幹二撮影・小林勝彦

――まずは6月26日にリリースされるセカンド・アルバム「Love Songs」について聞かせてください。アルバムには1曲目に、石丸さんの代表作の一つであるミュージカル「GOLD 〜カミーユとロダン〜」から「翼を拡げて」が収録されています。この曲を最初に選んだ理由は何でしょうか?

 「翼を拡げて」はいろんな思いがある曲です。実際、舞台上ではフルサイズで歌っていないんですね。そういった意味では思いをもっと込めて歌ってみたかったという気持ちがあります。

 じつはこの曲をアルバムに入れる予定はなかったのですが、レコード会社の方がこの曲を聴いたときに、「これでいきましょう!」と言われました。ですので、アルバム制作に関わるメンバーの思いが集まって、今回のアルバムの1曲目に入れることになりました。

――石丸さんと制作の方々、みなさんの思いが結実しているのですね。

 そうですね。どの曲も本当は01でいいんですけど、聴いている人たちが心をすーっと持っていかれるような、一緒に翼に乗って飛んでいけそうな、そんな曲を1曲目にしています。

――2曲目の「再会」はミニ・アルバム「distance」の中のオリジナル曲「distance」と関係があるのでしょうか?

 「再会」は私の実体験をもとにしています。

――えっ!? そうなんですか。

 実話を美しく膨らませて、きれいに描いてもらったのが、この「再会」です。「distance」との違いはそこですね。私の実体験に基づいた歌詞なんです。ですからお客様の前で歌うときは、リアルな思いで歌うことになります。

――この曲は、今回のコンサートで初めて披露されるのですか。

 そうです。お披露目ですね。

――曲の制作過程では、石丸さんの実体験をお話しされ、そのときの思いを伝えながら作り上げられたのですか?

 曲を先行して作っていただいたんです。そこにどんな歌詞を載せようかという話になったとき、実は自分にはこんな体験があったなあと雑談の中で話したんです。すると、スタッフが、それ、いいじゃない!って盛り上がってしまい…という形でした。

――「コートの襟を立て」たんですか?

 そこは美しく膨らませました(笑)。実話として嘘でも何でもないのは、思いがけず過去に付き合っていた人が現れてしまったという場面です。歌詞では駅のホームとなっていますが、実際は、僕は電車の中でした。窓を介して、その反対側にその人がいたんです。それも、ものすごく時が経って、何て声をかけていいのかわからないような状態のまま出会い、そのまま電車は発車していきました。

――窓越しだと声はかけられないですよね。

 そうです。ただ、目は合っているんです。互いに意識はしているんですよ。

――女の人は、にこっと笑ったんですよね。「微笑んだ理由も聞けず」

 この曲の設定では、彼女は子どもを連れて、新しい人生をちゃんと生きています。そんな強く生きている女性が向けてくれる眼差し。それが微笑んだように見えた、と。

――実際に子どもはいたんですか?

 いないです。そこは美しい話になっています。子どもがいるほうが、女性として、一つの大きな幸せを持って、時を経たということが見えてきますので。

――「愛する人の優しさだけが、心の傷を治せるんだね」というのは、石丸さんの想像の部分ですか?

 そうですね。僕の想像です。若い頃の僕らの恋愛とは違うところ。大人になった彼女を支えてくれる人がいて、それが彼女にとっていい選択だったね、と。でもそれは一言も言葉を交わさずに、頭の中で言葉だけが巡っているのです。

――昔の恋人に偶然出会ったら、まず驚きますよね。

 驚きますね。そういうことってありませんか? 恋人や奥さんが横にいて、声をかけられなかったとか、あっ…と思っているけど、そのまま通り過ぎて行くとかね。それは苦い思いもありますけど、過去を思い出しながら、現在の相手のことをよかったなって思える、そんな温かい歌になっています。

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