マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集(3)苦しくても、また出会いたい

2013年6月27日

写真:石丸幹二撮影・小林勝彦

――「カミーユとロダン」の物語では、ロダンは奥さんもいるわけですし、見方によっては勝手な男性にも見えます。

 そうですよね。まあでも男女の関係って面白いもので、カミーユも、ロダンに対していろんな思いがあるけれど、踏み台にしてステップアップしていこうとします。大きな師匠を越えていくには、踏んでいくしかないんですよね。カミーユはロダンを愛しているけれど、妻の座をもらえないから離れますが、離れないかぎり彼女は、次のステップに行けないわけじゃないですか。愛を取るか、自分を取るかといったときに、自分を取った。なのに、話の中ではロダンが引っ張ったので、最終的に彼女は発狂していくわけですよね。悲しい話ですよ。でもそれも人生。

――やはりそこは、理想と現実といいますか、どうしようもない人の心でしょうか。

 ですよね。世の中きたないことだらけだよと。でもきれいな気持ちを持つことで、自分の中で納得する。ロダンに対する思いは、カミーユの中ではきっと熱かったんじゃないでしょうか。あの作品では、愛って苦しいんだなと思いながら、演じていましたね。

――愛って苦しい…、ですか…。何だか痛いですね。

 でも苦しいことがあっても、そこで一つ受け入れて、また出会いたいじゃないですか。

――そうですね。

 後に苦しいことが待っていたとしても、ひょっとしたら、その苦しみを分かち合えるかもしれないし。

――ラブソングの中でも、どちらかと言うと苦しい愛が多いですか?

 そうですね。これが40代で出すアルバムの意味なんですよね。楽しいことも、苦しいことも経た結果。自分が60ぐらいになると、ひょっとしたら、もっと違う思いに行くかもしれません。

――全体的にからっとではなく、しっとりした仕上がりですね。

 層としては、一枚ではなく、二枚も三枚も、いろんな方向からの思いが重なって曲が集まりましたね。「L‐O‐V‐E」に関しては少し違い、愛は楽しく、あなたも楽しく生きようねという曲ですが。

続きを読む

戻る

バックナンバー

宝塚歌劇一覧へ>> 舞台一般一覧へ>> 動画掲載記事一覧へ>> 過去記事一覧へ>>

過去記事一覧へ>>

ページトップへ戻る

Astandについて個人情報著作権利用規約特定商取引会社案内お問い合わせ