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特集(5)花總さんと一緒に夢をプレゼント

2013年6月27日

写真:石丸幹二撮影・小林勝彦

――今回のコンサート「kanji ishimaru in concert 2013」では、アルバムの曲がベースになりますか?

 そうですね。アルバム発売とタイアップしていますので、アルバムの曲が中心のコンサートになります。でも「Love Songs」の中に収まりきらなかった愛の歌もたくさんあるんですよ。1人では歌いきれない歌もあります。

 コンサートでは、元タカラジェンヌで長らく娘役トップをされていた花總まりさんがゲスト出演されます。花總さんとは、年末に「モンテ・クリスト伯」でご一緒するので、ここでお声合わせをお願いしたいと思い、実現しました。

――花總さんの印象はいかがですか?

 彼女は、娘役さんにしては背が高く、スラっとしていて人形みたいですね。普段から、この世の普通の人じゃない感じと言いますか、やはり女優さんですよね。そんな方と、コンサートとお芝居をご一緒できることは、とても幸せだと思っています。

――豪華なコンサートになりそうですね。

 彼女とは3曲ほど、デュエットをします。ミュージカル「オペラ座の怪人」と「ロミオとジュリエット」からも歌います。

――それぞれ何の曲を歌われるのですか?

 「オペラ座の怪人」からは「All I Ask of You」、「ロミオとジュリエット」からは「エメ」を歌います。

――いいですね。

 この2曲に関しては、僕は歌う年齢を過ぎていますが(笑)。実際の舞台では、役にそぐわない年齢に来てしまっていますが、コンサートだから歌える曲ですね。

あとは「エリザベート」から「私が踊る時」。このミュージカルはお互い演じていますが、花總さんと僕は共演したことがないんです。彼女が出たときの宝塚では、この曲はなかったんじゃないかな。一路(真輝)さんがエリザベートを演じて、何年か後にこの曲が加わりましたので。宝塚版ではまったく違うメロディーラインなのですが、今回、花總さんがあえて取り組んでくださっています。

――昨年、一路さんと花總さんが出演された「エリザベート スペシャル ガラ・コンサート」では歌っていましたね。

 あれです。あの曲の宝塚版ではなく、日本でいえば東宝版のデュエットを歌います。花ちゃんが男性とこの曲を歌うのは初めてだと思いますので、彼女をずっと応援されている方々には、新たに、生身の男と一緒に歌うところも楽しみにしていただければと思います。僕たちからの一つの大きな夢をプレゼントするような、そんなコンサートにできたらと思っています。

――石丸さんはソロ・コンサートとしては…。

 2年ぶり4回目になりますね。

――ソロ・コンサートはやはりいいですか?

 ソロ・コンサートは自分の名前で、自分の気持ちのままに歌えるじゃないですか。同じミュージカル・ナンバーでも、舞台の中のキャラクターの人生を演じながら歌うのとでは、全く違うんです。「ジキル&ハイド」からも1曲歌いますが、それはある意味、ジキルとハイドだけが出てくるわけではなく、石丸幹二という人間が歌うジキルの歌。その違いが出てきます。

――ご自身の人生も乗せて歌われる。

 自分の今の思い、その場で思いついた思いなども乗せながら歌います。お客様には愛の夢、愛に包まれた夢、そういう夢を楽しみに来ていただきたいですね。出たばかりのアルバム曲を、ほかほかの状態でお届けしますから、ぜひ、生で味わっていただければ。

〈インタビューを終えて〉
 アルバムの中に収録されたラブソングの数々。曲やその曲の背景にある物語について、石丸さんは独自の解釈を添えて語ってくださった。そして、石丸さんの感性で語られるそれらの言葉そのものも、曲同様に力があるように感じられた。

 人それぞれ、そのときの経験によって響く言葉は違ってくるだろう。とりわけ今の私が心に響いたのは、石丸さんが「シェルブールの雨傘」で語られた「一つ一つの出会いや別れは、全て意味があって大事」だという言葉。出会いと別れは背中合わせ。出会いは楽しいことが多いけれど、別れは痛みを伴うものだ。しかし、そんな痛みまでも受け入れ、包み込める心境になれたときに、人はまた一つ、愛の深みを知っていくのだろう。

 過ぎ去った愛までも包み込むような大きな愛。コンサートでは、そんな大人の愛を知る石丸さんの歌声に身を委ねてみよう。(桝郷春美)

◆「kanji ishimaru in concert 2013」
《大阪公演》2013年6月28日(金) サンケイホールブリーゼ
《東京公演》2013年7月6日(土) 東京国際フォーラム ホールC
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://ishimaru-kanji.com/

◆「モンテ・クリスト伯」
《東京公演》2013年12月7日(土)〜29日(日) 日生劇場
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.tohostage.com/montecristo/index.html
《大阪公演》2014年1月3日(金)〜5日(日) 梅田芸術劇場 メインホール
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.umegei.com/schedule/294/

(関連リンク:石丸幹二オフィシャルサイト)
http://ishimaru-kanji.com/

《インタビュアープロフィール》桝郷春美(ますごう・はるみ) 福井県小浜市出身。人生の大半を米国ですごした曾祖父の日記を読んだことがきっかけでライターを志す。アサヒ・コム編集部のスタッフとして舞台ページを担当し、2012年1月よりフリーランスのライターとして活動。朝日新聞デジタルでの取材・執筆のほか、人物ルポを中心に取り組む。

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