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特集(4)お掃除タオル、色で分かれていた

2013年7月8日

写真:宝塚音楽学校座談会より左から遼河はるひ、紺野まひる、月船さらら=撮影・西田裕樹

【紺野】いつも阪急電車で通っているんですけど、阪急が止まっていて。「なんで止まってるんですか。今日行かないと殺されるんですー!」って。「そんなこといっても、お嬢ちゃん」って駅員さんが困っていた。「もういいですー」って言って、車で20分の距離を2時間半かけて行きました。行ったことを認めてもらわないと殺されるって思っていた。

【月船】しかも休み明けだったんですよ。お掃除タオルを洗って持っていかなきゃいけない。

【紺野】このふたりのタオルを持ってたの。

【遼河】そうだ、洗ってもらってた。お掃除タオルっていうのがあって、週末に持って帰って洗う。

【紺野】このタオルを持っていかないと、ふたりが掃除できないと思って。

【遼河】寮で洗濯できなくて、洗ってもらっていたの。8枚ぐらいあったんです。

【紺野】机をふくタオル、鏡をふくタオルって色で分かれていた。

【遼河】仲がよかったから、持って帰って洗ってもらってたんだ。まひるのお母さん、ありがとう。

【月船】どうしても持って行かなきゃっていうプレッシャーだよね。

【紺野】「遠いから行けませんでした」なんて理由は絶対に通用しないと思った。だから、途中で余震にあって「この橋から私、落ちるかも」って思いながら行った。でも、もちろん試験はありませんでした。帰りはもっと時間がかかった。「トイレに行きたーい。早く帰りたーい」って思っていた。

【遼河】寮生はここにいなさいって指示が出た。でも「実家帰りたい」コールが起きた。私、あのとき寝てたんだよね。どーんと落ちたんだけど、寝てるときだから。

【月船】寮は結構丈夫だった。あのとき、のぞみさん(楠恵華)が全部の部屋のドアをばーん、ばーんと開けてくれて。余震で、ドアが開かなくなって出られなくなると危ないから。

【遼河】布団をかぶったときに何が気になったかって、髪の毛。

【紺野】いつでも出動できる髪形になっていた。風が吹いても雨が降っても。

【遼河】(担当の掃除場所が)講堂だから、登校が早かったんだよね。だから前の日に、お風呂から上がったらすぐに作っておかないと。すぐ本科生に呼ばれるので。

【月船】集合がかかったとき、洗面所で急いでコンタクトレンズを入れたら流れていったの。あー。それから目が見えない状態。

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