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特集【インタビュー】Kバレエの宮尾俊太郎に聞く
踊れなくなるまでバレエに没頭していきたい

2013年7月9日

 熊川哲也率いるKバレエカンパニーの新たなスターとして注目度が高まっている宮尾俊太郎。テレビドラマやバラエティー番組、映画、それに秋には小池修一郎演出のミュージカル「ロミオ&ジュリエット」に“死”の役で出演が決まっているなど活躍の場をますます広げる彼。また同じ秋には、Kバレエカンパニー「白鳥の湖」公演で王子役を観せてくれる予定だ。(フリージャーナリスト・菘あつこ)

 熊川哲也が出演したコーヒーのテレビコマーシャルを見て衝撃を受け、中学3年生の時にバレエを始めたという宮尾。「遅いスタート」と彼は言うが、それから数年後、高校生の時に参加したバレエセミナーで、パリ・オペラ座の元エトワールであるモニク・ルディエールに声を掛けられて、フランス・カンヌに留学した。「フランスメソッドの速くて細かい脚さばき、それに多くのコンテンポラリー作品に触れ、さまざまなことを学びました」。

 その後、日本に戻り、憧れの熊川哲也が率いるKバレエカンパニーに入団した彼は、王子役が似合うダンサーとして、注目を浴びるようになっていく。だが「観る側のお客様がそう言ってくださるのはありがたいことですが、かといって『舞台で王子らしく振る舞えるか』というのは、また別のことなので。普段、王室の生活を送っているわけではない僕が、舞台の上で、王子としてのたたずまいを自然に表現するのは、すごく難しいところです」と話す。

 好きな作品を聞くと、迷いながらも「ジゼル」。「理由を話すのはとても難しいけれど、切ないけれど美しい、魅力あふれる作品です。曲も軽やかなのに哀しげで……」。また、「白鳥の湖」は、「何度踊っても新しい課題が見つかる不思議なバレエ」だと話す。どちらも主役の男性は人間的な弱いところを持っている。「主役なんだけどヒーローじゃない、というところが作品としての深みがでる理由なのかなと思います」。

 テレビや映画、ミュージカルでも活躍の幅は広がっているが、あくまでも主軸はバレエ。例えば、秋に出演するミュージカル「ロミオ&ジュリエット」については、「新しい刺激と引き出しを自分の中に蓄えながら、ミュージカルファンの方たちをバレエのファンにもすることが、僕の仕事だと思う」。

 これからについて聞くと「バレエという芸術に没頭してきたことで、沢山の出会いや発見がありました。そのバレエに感謝しつつ、これからももっと自分の表現を磨き、深めていきたい。何処まで上へ昇れるか、何処に行き着くのか……ゴールは分からないけれど、頑張って行きたいと思います」。

〈宮尾俊太郎さんプロフィール〉
北海道生まれ。14歳でバレエを始める。2001年フランス カンヌ・ロゼラハイタワーに留学。モニク・ルディエールに師事。2004年10月、Kバレエ カンパニーに入団。2012年10月プリンシパル・ソリストに昇格。主な出演作は、『シンデレラ』の王子、『ロミオとジュリエット』のロミオ/パリス、『海賊』のコンラッド/ランケデム、『ドン・キホーテ』のバジル/エスパーダ、『白鳥の湖』のジークフリード、『くるみ割り人形』のくるみ割り人形/王子、『ジゼル』のアルブレヒト、『眠れる森の美女』の宝石、『ベートーヴェン 第九』第3楽章主演、プティ振付『カルメン』のドン・ホセ、バランシン振付『シンフォニー・イン・C』、アシュトン振付『バレエ ピーターラビットと仲間たち』のきつねの紳士など。メディアでは「たかの友梨ビューティクリニック」CM、「キリン氷結」CM、日本テレビ「アナザースカイ」MC、TBSドラマ『ヤマトナデシコ七変化』『レジデント〜5人の研修医』、映画『花のあと』に出演。

【写真】宮尾俊太郎=撮影・廣江修

【フォトギャラリーはこちら】

◆Tetsuya Kumakawa K‐BALLET COMPANY Autumn Tour2013「白鳥の湖」
《東京公演》2013年10月18日(金)〜20日(日) 東京文化会館 大ホール
        2013年10月31日(木)〜11月4日(月・休) Bunkamuraオーチャードホール
《福岡公演》2013年10月22日(火) 福岡サンパレスホテル&ホール
《横浜公演》2013年10月26日(土) 神奈川県民ホール
《名古屋公演》2013年11月7日(木) 愛知県芸術劇場 大ホール
《大阪公演》2013年11月9日(土)〜10日(日) フェスティバルホール
《札幌公演》2013年11月14日(木) ニトリ文化ホール
《仙台公演》2013年11月19日(火) 東京エレクトロンホール宮城
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.k-ballet.co.jp

(関連リンク:宮尾俊太郎オフィシャルブログ)
http://ameblo.jp/shuntaro-miyao/

《筆者プロフィール》菘あつこ(すずな あつこ) 大阪府出身、兵庫県在住。広告会社、出版社勤務を経て、フリーランスのジャーナリストに。幼い頃から愛してやまないバレエ・ダンスを第一の得意分野に、芸術文化から社会と比較的幅広いジャンルでの執筆活動を行っている。朝日新聞大阪本社版、神戸新聞、各バレエ誌、一般誌等に執筆。バレエに関する著書に「ココロとカラダに効くバレエ」(西日本出版社)。元・ロングディスタンス(swim3.9km、Bike180.2km、Run42.195km)のトライアスリートだったという顔も持つ。

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