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特集(2)鵜山:舞台の表現で世の中を変えていく

2013年7月11日

写真:「『ジャンヌ』〜ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実〜」制作発表より「『ジャンヌ』〜ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実〜」制作発表より=撮影・岩村美佳

鵜山仁(演出):ここのところ、僕自身もそうなんですけれど世の中の物の見方や考え方が、大きなうねりでもって徐々に変わってきているところがあるのではないかと感じています。というのは、演目発表のときもここで申し上げましたけれど、人の一生の80年ぐらいのスパンで自分の一生を捉えているときの価値観と、800年や8000年というスパンでものを考えたときの人間にとっての価値観が、場合によっては180度違うということもあって、じゃあどっちの価値観、考え方に則って世の中や人生を作っていったらいいかということを、わりと真面目にちゃんと考えなくてはいけないような色んな事情があって、そういう気分になっているんじゃないかと僕自身思います。そういうときにヒーロー、ヒロインの誕生というか、先程楫屋さんからお話がありましたけれども、結局のところ我々の遺伝子というかDNAみたいなものに、ジャンプさせてくれるというか風穴を開けてくれる、そういう存在がヒーローやヒロインであってくれるんじゃないかと思います。

 長い目で見て世の中とか人間を変えていく力となる人というか、それにまつわる物語というか。我々もその末席で舞台の上で表現していくということについて、口はばったいですけれども、最近舞台の表現でもって世の中を変えていくということに、そこのところを信じなければいけないんじゃないかなと思っています。こんなことで世の中が変わるんだろうかとか、僕のやったことは狭い意味でエンタメなんじゃないかとかという風に考えていたときがないわけではないんだけれども、それはやっぱりほんのちょっとずつでも世の中を変えるというか、人間が生きていくうえで風通しのいい世の中を作るのに役立っているのではないかと、信じざるをえないような年齢になってしまっているというか。それを全部笹本さんに託そうというわけではないんだけれど(笑)、今回集まっている僕も含めておじさん達って結構…、いいおにいさんもいるんですけれども、本当に紅一点で。そういう人間をより良く変えてくれる力みたいなものを、世田谷から発進しようというわけでここに集まりましたので、宜しくお願いします。

 こういう長い広いスタンスの芝居の表現を出来るというのは、もちあげるわけではないですけれど、公共劇場ならではみたいなところがあるので、まずは何十年かぶりにこの作品を取り上げることが出来る。最近古典というか近代古典とかの、そういうものを持っている長い広いスタンスというのが面白くて、そういうエネルギーに毎日毎日感動して、自分が多少背丈が伸びたような仕事をやっている実感があるものですから、膨大なセリフであったり色々難しい面はあるんですけれど、そのハードルの高いところを元気よく飛んで、皆様にいいメッセージいいエネルギーをお届け出来たらと思っています。

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