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特集(5)今井:ジャンヌをどう思っているか…

2013年7月11日

写真:「『ジャンヌ』〜ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実〜」制作発表より「『ジャンヌ』〜ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実〜」制作発表より=撮影・岩村美佳

■質疑応答

――(鵜山さんへ)この作品が長いこと上演されてこなかった理由はどこにあるとお考えですか?

鵜山:やはり社会的というか、政治的な、問題劇的なメッセージが強いと思われた節がある、これは流行り廃りがあるんじゃないかと。そういう話題が身近な1日1日の我々の生活にとって、大事に思えるときとそうではないときがどうもあるようです。その大事に思えるときというのは、幸せな時代かどうかというのはよくわからないですけれど、どうやら僕は今こういうことを、そのために夜よく寝られないような身近な問題として考えなければいけないような時代なんじゃないかと、ちょっと思ったりします。自分がこれからやるからそうとでも思わないと勢いがつかないと思ったんですけれど。

 セリフが長いとか言葉数が多いとかというのは、そこに何かの比率があって、おそらくそういう色んな表現をその言葉をたどりながら、いったい何のために我々は生きているんだろうというところに行き着くための障害物競走みたいなものだと。そういうことが今一番おおもとの「何のためにどこに向かって生きているんだ」ということのために、我々はというか自分は、ガイドになる作品を伝えていく。そのために、そういうエネルギーをライブで舞台の上で表現することが、必要とされている時代なんじゃないか。時代の念みたいなことが、本当にあるんじゃないかなと思っています。

 たまたまよそでディケンズをやっていたりすることもあるんですけれど、例えばバルザックとかこういうものを連続にしてやってみたら面白いだろうなとか。僕自身もちょっと見過ごしている、ほとんど誰にも読まれなくなっている古典の作品を、全然違うスタンスで舞台の上に乗せてみるというのが、安直にアレンジするというのだけではなくて、色んな方法でもって表現していくということがすごく大事なんじゃないかと思っているんです。そのひとつのきっかけというか、バーナード・ショーだけが、ジャンヌ・ダルクだけが、と言うつもりはないんですけれども、大きなひとつのポイントになるんじゃないかなと、正直なところ思っています。

――(笹本さんへ)ジャンヌに憧れていらっしゃるのはどの部分になのか?(男性キャストの皆さんへ)ジャンヌについてどう考えられるか?

笹本:女性として思うことなんですけれども、今の時代は女性が発言権を持っていたりとか、前に出ることは許される時代になっていますが、その当時ひとりの少女がひとつの信念をもって、貫き通すために進んでいくその姿に、私はすごく憧れます。私自身も全然彼女とは違いますけれども、ミュージカルがやりたいと思ってその夢を叶えるために突き進んできた自分の姿とその彼女の姿を照らし合わせたときに、すごく共感するものもありますし、いつの時代も女性にとっての憧れの存在だと思います。

今井:ジャンヌをどう思っているか…。男性にとっては女性というのは永遠の謎でございまして、その謎がぎゅっと詰まったエッセンスみたいな存在でしょうか。

伊礼:先程笹本さんがおっしゃったように、現代では女性の発言権はありますが、結局未だに平等ではないと思います。どこかの国では女性の方が強かったりもしますけれども、日本ではどうしても男性社会というか男社会がまだまだ残っていますし、これも僕が死ぬまで変わらないのかなと思います。そのなかでさらに昔の話ですから女性が戦に出て戦うというのはありえないだろうなと、そのなかでデュノアとジャンヌの関係性、鵜山さんに確認しないとわかりませんけれども、本を読む限りではそれなりに親しい感じではありますけれど、もしかしたら今井さんの演じる役より腹黒いのかもしれませんね、という考え方も出来るんじゃないかと、ジャンヌを使うという考えかたも出来るのではないかなと思っていますので…。ジャンヌをどう思うかですよね…(笑)。素敵だと思います(笑)。

浅野:私はシャルル目線なので、もうどうやって引っ張ってもらえるかと思っているんですけれども(笑)。しゅうさんがよく「女性が一番強いよ」と言うんです。僕もそうだなと思い、女性が言っていることに付いていけば間違いないと思っています。

中嶋:ジャンヌをどう思うか…

村井:繰り返すなよ(笑)。

中嶋:「頑固」と僕はそういう人かなと。今はあまり考えていないんですが、玲奈ちゃんがやるジャンヌと向き合いたいかなということだけ考えています。

村井:ジャンヌをどう思うか…

(会場爆笑)

村井:非常にやっかいな人物だと思います。でいながらシンパシーを感じずにはいられないという、それが非常に魅力的で、笹本ちゃんが出来るかが重大な鍵でして、玲奈が魅力的にやってくれればやってくれるほど、私たちの役も引き立つという。

笹本:(苦笑いしながら)はぁ!!

村井:(笑)

――(笹本さんに)今回ストレートプレイということで、ミュージカルと全然違うと思うんですけれども、その辺の望むにあたっての心構えとか、歌ではないこういうところも見てほしいみたいな掲げるポイントを教えてください。

笹本:今演じている「レ・ミゼラブル」のエポニーヌなんかは、作品自体が全て音楽で進行していく作品ですので、音楽が心情を表現してくれることがあるんですけれど、ストレートプレイはそういうことがありませんので、その人自身でその人の持つ感情を表現しなければいけない。それと最近鵜山さんと一緒に読み合わせをやっているんですけれども、1回目のお稽古のときに一番最初のシーンで、ロベールさんとやりとりしているシーンなのですが、ジャンヌが「ロベールさん」と呼びかける呼び方で、彼の地位とか存在、人からどういう風に思われている存在なのかというのを示してあげてほしいと言われたときに、ストレートプレイってこういうことなんだと。村井さんなんかに馬鹿にされそうですけれど(笑)、お芝居の基本ってそういうことなんだなと。自分がその人の存在を示してあげなければいけないし、その人がジャンヌという役を示してあげなければいけない。本当に相手とのキャッチボールで全て成立するんだなということを、デビュー15年でいまさらこういうことを言うのは本当に遅いと思うんですけれども、改めてストレートプレイというのは全てのミュージカルにおいても、ドラマにおいてもお芝居の基本なんだなというのを感じました。

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