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特集(6)伊礼:鵜山さんにお伺いします!?

2013年7月11日

写真:「『ジャンヌ』〜ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実〜」制作発表より「『ジャンヌ』〜ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実〜」制作発表より=撮影・岩村美佳

司会:ある本によりますと、ジャンヌは最後まで剣を抜かなかったそうなんですね。それでこのポスターの形は鵜山さんがこだわりまして、剣をまるで十字架のように抱いているというところからこの姿を笹本さんにして頂きました。19才の、人のために神の声を聞いたと最後まで言って死んでいった女性ということで、最後まで十字架という意味でございます。

(「はい」と伊礼が手を挙げる)

司会:伊礼さん、お願い致します。

伊礼:鵜山さんにお伺いします。カナタリミテッド所属の伊礼彼方です。宜しくお願い致します。これは稽古場で聞くんですけれども、ここで聞いて皆さんにも聞いて頂ければなと思います。他国は、信仰が強いというか、それなりにイスラム教、キリスト教、仏教…とそれぞれ色んな宗派があり、強いと思うんですけれども、日本というのはそこは柔軟というか色んな宗教があるなかで無宗教という若者も今増えていると思うんですね。それに比べて「ジャンヌ」という作品は信仰が強いなと僕は素直に思ったんですけれども、そういった信仰的な精神的なものをお客様にどう捉えて頂きたいのか、そこではないのかそれともそこなのかということをお伺いしたいです。これは単純に僕の稽古に活かしたいと思っているんですが。

鵜山:お答え出来る範囲でお答えします。

全員:(笑)

鵜山:やはりジャンヌが火あぶりになったという話を小さい頃から何となくお話で聞いて知ってはいるんですけれど、「へ〜、死んじゃったんだ」という風に思ってずっと来たんですが、最近こんなことばかり言ってるんですけれども、今は自分の問題なんですね。明日死ぬかもしれないというのがね。井上ひさしさんの芝居のセリフのなかで、明日死ぬとわかったら、どうやってどういう芝居を今日やるか、どういうふうにして今日一日を生きるか、という風にして生きることをのっぴきならないこととして自分に突きつけるというか、そうやって生きていくことの面白さ素晴らしさ大変さというのをよく言われました。

 ジャンヌという人は急に火あぶりになっちゃったんだけれども、早い話、命がけというのかそれと引き換えるようにして何かを表現している人なので、最初に言いましたけれど、死んだ後のことを考えて生きるという、死んだ後のことを考えて表現するというのが、そっちのほうが当たり前なんじゃないかと最近思うようになってきています。宗教ってそんなもんかなという風に、宗教の良さって他にも色々あるんじゃないかと思うんですけれど、今の僕にとって一番のポイントは死んだ後のことを考えて生きる生き方、自分が死んだ後も死んでいないような世界の在り方というか、そんな風なものを表現するということで、多少表現というのが世の中の役に立つんじゃないかなと思っているところがあります。個々の宗教性、キリスト教がどうだ、イスラム教がどうだというのを勉強しなくてはいけないなと思うんだけれども、もっぱらそういうスパンで生きるエネルギーというのを、表現するということの面白さみたいなことが、まずは大事なんじゃないかと思っているので、そういう演技を期待しています。

(会場笑)

伊礼:ありがとうございます。

司会:今、鵜山さんがおっしゃいましたように実はバーナード・ショーのジャンヌ・ダルクの最終場面が、死んだあとのジャンヌ・ダルクが登場するんです。まさしく死んでからの生き方というのが描かれていますので、そこもぜひお楽しみ頂けたらと思っています。他に皆様ご質問は…

伊礼:なければまたしますよ。大丈夫ですか?

(会場笑)

伊礼:じゃあこれは稽古場で!

◆「『ジャンヌ』 〜ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実〜」
《東京公演》2013年9月5日(木)〜9月24日(火) 世田谷パブリックシアター
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。 http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/09/20139.html

《筆者プロフィール》岩村美佳 フリーフォトグラファー、フリーライター。舞台関係、ファッションなどを中心に撮影してきた経験をいかし、ライターとしても活動している。「目に浮かぶ言葉」を伝えていきたい。

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