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特集(2)城田先輩は本性を現してきた(小池)

2013年7月24日

写真:「ロミオ&ジュリエット」制作発表より「ロミオ&ジュリエット」制作発表より=撮影・岩村美佳

司会:それでは、ここで私から少し質問をさせていただきたいと思います。まず、小池修一郎先生から、この3人のロミオ、ふたりのジュリエット、また各々Wキャストのベンヴォーリオ、ティボルト、マーキューシオを選んだ決め手になった点をズバリお聞かせいただけますでしょうか?

小池:まず城田先輩はですね、前回はもちろん彼は初めてだったし、Wキャストとして一所懸命走っていたんですけれども、この間僕は見れなかったんですが(「4Stars」で)ブロードウェイの方々と共演して、それを経て歌が本格的になったと思います。もともと天性のものがあったけれども、彼は出し惜しみをする人で、もっとやればいいと思うんだけれども、引いちゃうんですね。でも、それが取れて自分の本性を現してきたと思います。みなさんご覧になって思ったでしょうけれど、彼のティボルトはかなりいいですよね。このふたつの役を彼がどう演じるのか凄く楽しみにしています。彼に両方演じたいという意向があると聞いた時は、凄くよかったなと思ったんです。(彼が二役を演じたら)きっと面白そうだなと思ってはいたんだけれども、凄く大変なことですし、気軽に口にできる感じではないなと思ったので、これはよかったと思いました。

 古川君は去年「エリザベート」に出てもらって、稽古の途中まで「いつ、この人は舞台で崩壊してしまうんでしょう?」という感じだったのですが、だんだんまとまってくると、みなさんにも伝わっていると思いますが「あいつは本当はいろいろ考えていたんだな」とわかって、そういうところがちゃんと出てくると、繊細な感じと相まって彼の独特の世界がロミオと非常に合うと思うんです。それをちょっと期待しています。過去にも何度かオーディションに来てくれて受からないこともあったんですけれども、歌も凄く進歩しているので、このままいくと彼なりの世界をちゃんと作れると思っています。

 柿澤君は初めてなんですが、舞台は拝見したことはあります。残念ながら今回オーディションをしていないので、どんなもんかと思っていましたが、非常に歌えると。で、今日見て、最後のシャウトや「世界の王」に“おぉ!”と思いました。期待していただきたいのは、いろんなルーツの人たち(がキャスティングされていて)、その中では城田さんが一番長いです。少年時代からやっているので、こう見えて。柿澤君はミュージカルを専門とする劇団出身で、ある種そういう教育を受けてきた人なので、一味違うものを見せてくれるだろうと思うのと、近年は映像の仕事もしているので、そんな彼が学んできたことが全部ひとつになってくれるといいなと思います。(柿澤さんに向かって)大学にはまだいたんですか? 卒業おめでとうございます。

柿澤:7年かかりました。

小池:そうですか。ということで、卒業後の晴れやかなロミオを期待しましょう。フランク莉奈さんは前回ご覧になった方はご記憶にあるでしょうけれども、前回が初舞台で18歳、高校生だったんだよね? それまで、市民ミュージカルをやっていた子を北海道から連れて来ていいものかとちょっと思いましたが、オーディションをした結果、ベテランや経験のある人よりも、彼女の初々しさに賭けたんです。前回は、その魅力で公演を走り終えました。(前回公演のロミオ役の)城田先輩、山崎先輩の大変なご指導がありまして、なんとか演じおおせたというところだと思います。

 それから2年経って、仕事も経てきて、それでも20歳くらいでしょ。ジュリエットを演じるのに初々しさもまだ失っていないと思うので、彼女が前回の経験を踏まえて、以前はわからなかったことやできなかったこと、言われてもピンとこなかったところをちゃんとやっていけるかなと期待しています。歌はずいぶんマシって言ったら怒られちゃうね。進歩しているので、このままがんばってやっていきましょう。前と同じ繰り返しなんだけれども、前とは見えてくるものが違うと思うので。違う城田さんが見えてくると思います。

城田:がんばります!

フランク:よろしくお願いします。

小池:清水くるみちゃんは、まだ大学生なんですよね? この4月から上智大学ですって、凄いですね。でも、これに出ると柿澤君じゃないけれど、7年かかる覚悟でやっていただかないといけないんですが。初舞台にしては落ち着いていますよね。今日どうなることかと思っていたら、意外と安定していて。でもジュリエットって、ときめきの存在だから、安定して落ち着いているとちょっとジュリエットにならないかもしれないからね。自分と重なるところと、演じるところのギャップをどう埋めていくか。相手が3人いますからね。あれ?と思うことがいろいろあって、対応していかなければならず大変かと思いますけれども、がんばってください。

 彼女はオーディションの時はノーメイクだったので、芸能プロダクションには所属していたんだけれども、まったく普通の高校生が来た感じだったんですね。それが逆にとても新鮮で、歌ももちろんプロフェッショナルとはいえなかったけれども、とても素質や可能性を感じさせる素直な歌唱だったので、これから伸びることに賭けてキャスティングしました。それなりの答えを出してくれると思うし、先々ふてぶてしい女優さんになりそうなので、大竹しのぶさんみたいな。そのスタートを見ておくと、「あの子、昔はね!」とみなさん言えると思いますよ。先々凄くなりそうです。期待しています。

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