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特集【インタビュー】萩原健一、朗読活劇「空海」出演へ
「無言決行で、やっています」

2013年7月26日

■「空海」公演は延期になりました

 2013年10月12日(土)高野山金剛峰寺、10月19日(土)上野水上野外音楽堂、10月26日(土)総本山善通寺金堂で開催予定だった朗読活劇「空海」は、制作・運営上の都合から公演延期となりました。詳しくは朗読活劇レチタ・カルダの公式ページhttp://roudoku-katsugeki.net/をご覧下さい。※以下の記事は、公演延期が決まる前に取材・掲載したものです。



 一人の俳優が、歴史上の人物の生きざまを語り、演じる「朗読活劇レチタ・カルダ」。10月に全国3カ所で行われる同シリーズの公演では、真言密教を開いた弘法大師・空海を取り上げる。語り手は「ショーケン」の愛称で知られる俳優の萩原健一。スターファイルでは、このほど上演会場の一つで、空海が生まれたといわれる香川県の総本山善通寺で、記者会見のため同寺を訪れた萩原に単独インタビューを行った。(フリーライター・桝郷春美)

 朗読と活劇、音楽を組み合わせた独自の表現形式で見せるこのシリーズは、舞台が屋外であることも大きな特徴の一つだ。寺の本堂をステージに、外の空気に触れながら自然と融合した「場」を作り出す。

 会見が行われた6月15日、総本山善通寺では、弘法大師の誕生日を祝う法会(ほうえ)が行われていた。大雨の中、会場の御影堂には多くの参拝者が集い、弘法大師の像に向かって熱心に拝む人の姿も見受けられた。周辺では、白装束のお遍路姿の人々が絶え間なく行き交う。四国霊場ならではの光景だ。

 この日、この地に降り立った萩原は、「すごくいい『気』をいただいたと感じます。スキン(肌)で」と言い、「老師さまに案内していただいて、初めて触れた壁…、弘法さんの産湯に使ったもの、環境そのものが、私たちが聞いているものと全然違いました」と現場での生の感触を得た様子だった。

 取材時点では、脚本は8割ほど作られており、萩原も「2、3回程度、腰をすえて読ませていただきました」とのこと。「最終的に表現するまでには、ほんの少し時間があるので、出来るかぎり、悪戦苦闘しながら、ストレートに、かつソフトに、表現したい」と萩原は先を見つめる。

 「空海」のイメージについては、「まだまだつかみきれていない」と萩原。しかし「みなが大木のように、また雑草のように、花を咲かすように助け合い、無言決行でやっていることは、確かです。ディーズ・ノット・ワーズ(Deeds, not words=不言実行)。それは本当。ご覧になったら、楽しいと思います」と話した。

 公演は総本山善通寺(香川)の他に、高野山金剛峯寺(和歌山)と、上野野外音楽堂(東京)で行われる。

〈萩原健一さんのプロフィール〉
埼玉県与野市出身。バンドザ・テンプターズのヴォーカリストとして1967年に16歳でデビュー。「神様お願い!」「エメラルドの伝説」など次々とヒット曲を飛ばして人気を得る。解散後井上堯之、大野克夫、沢田研二、岸部一徳、大口広司らでPYG(ピッグ)を結成する。1972年に製作された松竹映画『約束』での岸惠子との共演は高い評価を得、これを機にPYGの活動を続けながら俳優へと本格的に転身。TVドラマ『太陽にほえろ!』の初代新人刑事=マカロニ役でその人気を決定付ける。1974年には名匠・神代辰巳 とのコンビによる映画『青春の蹉跌』でキネマ旬報の最優秀主演男優賞を受賞。続いて『傷だらけの天使』、倉本聰脚本の『前略おふくろ様』と連続してドラマ作品へ出演した。1975年には初のソロアルバム『惚れた』をリリース。これをもって音楽活動を再開し、「お前に惚れた」「大阪で生まれた女」をヒットさせる。俳優としても脚本家・橋本忍の指名を受けての松竹映画『八つ墓村』(1977年)や黒澤明の『影武者』(1980年)などに出演。誘拐犯を演じた『誘拐報道』(1982年/モントリオール世界映画祭審査員賞)、作家・連城三紀彦が萩原をモデルにしたという直木賞作品を自身で演じた『恋文』(1985年/日本アカデミー賞優秀男優賞)などを受賞した。サントリーモルツのCMや東芝日曜劇場『課長サンの厄年』、山口智子、室井滋と共演した『居酒屋ゆうれい』、ドラマ『外科医柊又三郎』(1995年)に出演した。2008年に自叙伝『ショーケン』を発表。5年ぶりの映画出演となった『TAJOMARU』(2009年/小栗旬主演)の将軍足利義政役で日本映画批評家大賞の審査員特別男優賞を受賞。2010年には東京・大阪で7年ぶりのライヴ(トーク&ミニライヴ)ツアーを行なった。2012年、「Deeds, not wordsライブ」を行い、2013年、「I Feel Free コンサートツアー」を実施中。

【写真】萩原健一=撮影・桝郷春美

【萩原健一トピックス記事はこちら】

(関連リンク:萩原健一official website)
http://www.kenichihagiwara.com/top.html

《筆者プロフィール》桝郷春美(ますごう・はるみ) 福井県小浜市出身。人生の大半を米国ですごした曾祖父の日記を読んだことがきっかけでライターを志す。アサヒ・コム編集部のスタッフとして舞台ページを担当し、2012年1月よりフリーランスのライターとして活動。朝日新聞デジタルでの取材・執筆のほか、人物ルポを中心に取り組む。

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