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特集(3)成長が頼もしい愛希

2013年7月25日

写真:「ルパン ―ARSENE LUPIN―」より「ルパン ―ARSENE LUPIN―」より、カーラ・ド・レルヌ役の愛希れいか=撮影・岸隆子

 カーラを演じる愛希さんは、トップになって大劇場公演はこれで3作品目。男役から娘役に転向した特有の硬さも解け、しっとりとした女らしさが加わり、歌や演技が公演を重ねるごとに上達していることを実感します。高貴な雰囲気の中にも、芯の強さと明るさとを持ち合わせ、4人の男性を虜にさせるに十分な魅力を放つ令嬢を見事に演じ、目に見える成長が頼もしい!

 カーラには後見人と称する4人の男性の取り巻きがいました。ドナルド・ドースン(凪七)、ヘアフォール伯爵(美弥)、ウィリアム・ロッジ(煌月爽矢)。そして、アルベール・ド・サヴリーを名乗っているルパンです。カーラの父レルヌ公は、「4人の中にルパンがいる。探して頼りにするように」との言葉をカーラに残していました。

 ヘアフォール伯爵の美弥さんは優しくて誠実そうな紳士で、カーラを本当の意味で支えてきた人物。力強い目力とソフトな対応で、心の底から頼りにしたくなってしまいます。ドイツ将校から少女、高校生から金持ちのボンボンまで、役の振り幅が広い美弥さんですが、スマートな紳士も等身大で似合っていました。

 ドースンの凪七さんは、宙組から組替えし、これが月組での初大劇場公演です。銀縁の眼鏡にあごひげで、こちらもクールな紳士。優男のイメージが強い凪七さんですが、ちょっと冷酷そうな香りを漂わせ、男役らしい演技で逞しさも身についてきました。謎めいた雰囲気の訳が徐々に明かされていく際の細やかな表情が見どころです。

 凪七さんと美弥さんは同期。ショーでも一緒に登場するシーンが少なくありませんが、切磋琢磨する2人のバランスがいいですね。

 幕があがってすぐ、パリの街で民衆が、カーラと4人の男たちの関係や、400万ポンドの事件をコーラスで歌います。その後も、歌で重要な内容が語られることが多いので、この公演ではしっかりと歌詞を耳に入れておきましょう。

 ――ルパンはさっそく、実行犯の3人組(綾月せり、光月るう、紫門ゆりや)を発見、金貨を取り戻したが、これはルパンをおびき寄せる罠にすぎなかった。犯人の真の狙いはなんなのか? ルパンは徐々にその裏側に気づいていった。

 一方、カーラはヘアフォール伯爵から、本当の父親が英国国王の近親であること、その父が次期英国国王と目されるオックスフォード公(宇月颯)とカーラの結婚を望んでいることを告げられる。だが、カーラはサヴリーがルパンだと気付かないまま、彼にほのかな想いを寄せていた。そしてルパンもまた、彼女に強く魅了されているのだった。

 そんな中、突然、カーラが誘拐されてしまう。ルパンはジョゼファン(珠城りょう)とマリ・テレーズ(咲妃みゆ)を密偵に放ち、自らも助けに向かう。誘拐した犯人はなんと、オックスフォード公の秘書トニー・カーベット(沙央)だった――。

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