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特集【インタビュー】「ドラキュラ」出演の和央ようかと安倍なつみ
運命の恋を演じる稽古場は「女子トークが、楽しい」

2013年8月16日

 この夏、ドラキュラ伯爵が帰ってくる――。2011年に初演されたミュージカル「ドラキュラ」が、宝塚の元トップスター和央ようかの主演で再演される。ヒロインのミーナには安倍なつみが初挑戦。けいこが始まったばかりの都内のスタジオで、和央と安倍が対談に臨んだ。(インタビュー・文:生活文化部・谷辺晃子)

 「ドラキュラ」は、ブラム・ストーカーの小説が原作。ミュージカル「ジキルとハイド」で知られるフランク・ワイルドホーンが作曲し、ドン・ブラックとクリストファー・ハンプトンが作詞、脚本を手掛けた。

 ドラキュラ伯爵(和央)に会うため、トランシルヴァニアの城へとやってきたイギリス人青年弁護士ジョナサン・ハーカ(辛源)。彼の婚約者ミーナ(安倍)の写真に心惹かれたドラキュラ伯爵は、ジョナサンの首から鮮血を吸い、若々しい姿へと生まれ変わってイギリスに旅立つ。ミーナの親友のルーシー(菊地美香)は、ドラキュラ伯爵に噛まれて吸血鬼となり、ヴァン・ヘルシング(鈴木綜馬)らに葬られる。そして、ドラキュラ伯爵はミーナに接近する。ドラキュラ伯爵とミーナの間に生まれた運命の恋と、ヴァン・ヘルシングらとドラキュラ伯爵の死闘が交錯し…、というストーリー。

 2001年に米国・カリフォルニア州で初演され、04年にブロードウェーへ進出。その後はヨーロッパ各地で上演された。07年には、オーストリアであったミュージカル・フェスティバル・グラーツで1カ月間の特別公演が実現。大きな評判を呼んだ。そして11年8月、日本版「ドラキュラ」が誕生し、今回の再演を迎える。

 今回は、新たに菊地、辛、渡辺大輔(ジャック)らが参加。鈴木や矢崎広(アーサー)ら初演時からのオリジナルキャストとともに、新しい「ドラキュラ」を作り上げる。

 「初演のメンバーのなかに、初めての人たちがスパイスのように加わってとてもいい雰囲気。本当にいいカンパニーなんです」と和央はいう。そして「休憩に入ると女性陣の中に入れてもらって女子トークをしている。それがかなり楽しい」と笑う。

 初演時は、和央にとって宝塚退団後、初めての男役だった。2年たったいま、どのようなドラキュラ伯爵が新たに登場するのか。「前回作り込んだものを、取っていこうかなと。本来の私らしさを出していきたい」ときっぱり。前回の髪形はエクステで作り込んでいたが、今回は地毛で臨むという。

 一方の安倍は、初演ではミーナの親友ルーシーを演じた。「実はルーシーを演じながら、ミーナ役に憧れていたんです。まさか自分がやれるなんて」

 ドラキュラ伯爵に愛されて、自分もまた彼への思いを抑えきれないミーナ。「おけいこが始まったばかりなのに、和央さんのドラキュラ伯爵は、本当に孤独で、永遠の愛を求めてさまよい続けて…、見ているだけで、ひきつけられる」と驚く。

 ところで、いまは暑いさなかのけいこの日々。宝塚歌劇とモーニング娘。で一時代を築いた2人だけに、健康管理にはいろいろと気を使っているのではないだろうか。

 「夏バテがどういうものかよくわからないけど、よく食べます。焼きそばが大好きで、いまも食べたくなってきた」と和央はいう。そのかわり、1日に5〜6回は体重計に乗って自己管理を怠らない。

 安倍も「ギョーザやにんにくが入ったスタミナ料理とか、韓国料理など食べたいものを食べますね」と笑顔でさらり。暑さ対策は、舞台人ならではの工夫がある。「モーニング娘。時代は、野外ライブの時にステージ袖に氷水を張ったバケツをいくつも置いて、袖へ引っ込んだら靴を脱いで両足を突っ込んでいました」と振り返る。

 さらにはスタッフが凍らせたおしぼりをいくつも用意。首に巻いて暑さをしのいだ。「一度、そのままステージに出てしまって客席がざわついたこともありましたね」

 終始笑顔でなごやかな2人が、舞台上ではどのような吸血鬼の世界を作り上げるのか。進化した「ドラキュラ」は、8月23日に幕を開ける。

〈和央ようかさんプロフィール〉
 大阪府出身。2000年、宝塚歌劇団宙組トップスターに就任。『ベルサイユのばら2001』『カステル・ミラージュ』『鳳凰伝〜カラフとトゥーランドット』などに主演し、トップスターとして不動の地位を築く。04年、『ファントム』のタイトルロールを演じ、その歌唱力と演技力で絶賛を浴びる。同年の『BOXMAN』では、第29回菊田一夫演劇賞優秀賞を受賞。06年、フランク・ワイルドホーンの書き下ろしによる『NEVER SAY GOODBYE─ある愛の軌跡─』で宝塚歌劇団を退団。07年1月、退団後初のコンサートを開催し、同年夏の東京国際フォーラム ホールAでのコンサートは3日間で2万人を動員した。秋には英国の歌手ラッセル・ワトソンのコンサートにゲスト出演、第20回JAL音舞台金閣寺にも出演。同年12月、映画「茶々 天涯の貴妃(おんな)」(橋本一監督)で主演を務め、08年第3回おおさかシネマフェスティバル主演女優賞を受賞。08年10月にはブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO』日本語版にヴェルマ・ケリー役で主演。09年、TBSテレビ 松本清張生誕100年スペシャル「中央流沙」にて倉橋節子役でテレビ初主演。10年3月、『ディートリッヒ 生きた 愛した 永遠に』(釜紹人演出)でタイトルロールを演じる。12年5月には「Yoka Wao LIVE TOUR 2012 "HISTORY"」を東京、名古屋、大阪で開催、16000人を動員、6月には自身初の海外コンサートをシンガポールで開催した。9月より「ディートリッヒ」の再演公演、12月には、蜷川幸雄演出、日本・イスラエル共同制作「トロイアの女たち」に出演、同作品で12月下旬から1月上旬のイスラエル公演に参加。

〈安倍なつみさんプロフィール〉
 北海道出身。1998年、「モーニング娘。」としてデビュー。2003年よりソロ活動を開始。ソロ歌手としてTV、ラジオなどで活躍中。近年は舞台女優として、08年の『トゥーランドット』(宮本亜門演出)を皮切りに、『三文オペラ』(宮本亜門演出)、『リトルショップ・オブ・ホラーズ』(松村武演出)、主演を務めた『安倍内閣』、『早乙女太一特別公演 狐笛のかなた』などへの出演が続き、2011年7月には『嵐が丘』(西川信廣演出)のヒロイン、キャサリン役での出演と並行し、TBS系ドラマ「荒川アンダーザブリッジ」(P子役)も放送開始。同年、モーニング娘。卒業生メンバーで「ドリームモーニング娘。」を結成し、全国ツアーを実施。野菜ソムリエの資格や食育マイスターの資格を取得、「食」に関する知識も豊富である。2011年ミュージカル「ドラキュラ」日本公演初演では、ルーシー・ウェステンラ役として出演した。2013年は、舞台「祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹〜」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)、「耳なし芳一」(宮本亜門演出)に出演。

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【写真】和央ようか・安倍なつみ=撮影・岩村美佳

【フォトギャラリーはこちら】

◆ミュージカル「ドラキュラ」 オーストリア・グラーツ版
2013年8月23日(金)〜9月8日(日) 東京国際フォーラム・ホールC
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://dracula-the-musical.com/

(関連リンク:和央ようかオフィシャルサイト)
http://www.yokawao.com/

(関連リンク:安倍なつみオフィシャルサイト)
http://www.abe-natsumi.com/

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