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特集(1)江戸時代の話なのに、改造チャリが…(横内)

2013年8月22日

写真:「元禄チャリンコ無頼衆 浪花阿呆鴉」制作発表より「元禄チャリンコ無頼衆 浪花阿呆鴉」制作発表より=撮影・伊藤華織

司会:本日は新歌舞伎座9月興行「元禄チャリンコ無頼衆 浪花阿呆鴉」の囲み取材にお集まりいただき、ありがとうございます。では早速、本作品の脚本・演出の横内謙介さん、ご出演の市川段治郎改め、市川月乃助さん、早乙女太一さんにご登場いただきます。

 では早速ですが、まず横内謙介さんからご挨拶と本作品についてのご説明をお願いいたします。

横内:脚本・演出の横内謙介でございます。よろしくお願いします。もともと話があったのが、大阪の古い講談に、「浪花五人男」というのがあって、「白浪五人男」という歌舞伎の外題がありますが、悪党五人組の盗賊の話なんですけども。悪党が大活躍するという話の原型になったといわれている講談なんだそうです。ぼくもそれは聞くまで知らなかったんですけども。それで、ピカレスクロマンと言いますか、悪者が活躍するという話が、喝を入れるためにも元気な芝居として作れないだろうかというのが最初のお話でした。

 それと同時に、新歌舞伎座というのは出来て2〜3年で、非常に優れた舞台機構を持っている劇場で、大きな盆、速度の変わるセリ、実は宙乗り設備まで常設されているんです。しかしなかなかそういうものを使う、花道などについても使い尽くす演目がないので、そういう意味も含めて大スペクタクルの元気な芝居を作れないだろうかと、ありきたりな話よりも物珍しく、悪漢が活躍するものが出来ないかというご相談でした。

 で、いろいろと進んでいくうちにキャスティングがものすごく若くなったので、早乙女太一さんをはじめ、月乃助さんも若い。歌舞伎俳優としてはまだ新鋭と言われている(笑)、中堅ですけども若手花形歌舞伎俳優。それから、スターの早乙女太一さんということになったときに、古臭いピカレスクロマンよりも、ちょっと新し目に出来ないかなということを考えまして、ここからは僕の創作なんですけども、江戸時代の暴走族の話みたいなことが出来ないかなと思いました。

 なので、実は江戸時代の話なんですが、なぜかチャリが出てきます。しかも改造チャリです。江戸時代に自転車があったとすれば(笑)、ここだけは創作させていただいて、でも、月乃助さんも出ていることですし、本格的な時代劇の様相を呈しつつ、若者が頑張る話、しかも、それもちょっとアウトローな若者が、本当に真っ直ぐな想いで世の中のためになり、これは元々の原作もそうなんですけど、浪花の民衆にものすごく愛された悪漢たちがいる。最後千日前で首をはねられて終わる悲劇ではあるんですけども、そのときに、アウトローでつまはじきものだった若者たちが、気がつけば浪花の英雄になっているという話になっています。

 当初のもくろみである大劇場機構というのは、これは月乃助さんと最後にガッツリ作ったのが「新三国志part3」というものだったんです。その最中に猿翁さんが病で倒れられ、最後の3ヵ月を月乃助さんが代役で主役を演じたという縁で、その頃から大劇場スペクタクルスーパー歌舞伎は一緒にやっていたんで、まずそういう手法をふんだんにこの舞台でも使おうと思っているのと同時に、宙乗りのオーソリティーである猿之助歌舞伎で一緒に仕事をしてきた私としては、宙乗りは猿之助さんが作ったものですから、その技術を最大限活かしながらも、猿之助さんがやってなかったことをやりたい。ひいては早乙女太一スペシャルの宙乗りを作れないかなと思って考えた結果、チャリの宙乗り。

 言いますと、“早乙女太一、空飛ぶチャリにて宙乗り相勤め申し候”という外題が本来はつくべき作品です。新歌舞伎座の3階はかなり高いですが、そこに人力飛行機みたいなチャリを新開発したという設定になっているんですけども、早乙女太一さんが飛んでいく姿というのは、さぞや新時代の予感を感じさせてくれる面白い舞台になるのではないかなというふうに思っています。

 とにかく元気で明るく、それでいて切ない、若者たちのピカレスクニューロマンを作りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

司会:続きまして、謎の奉行・朝山彦太郎役、市川月乃助さんよりご挨拶をお願いいたします。

月乃助:どうも、市川月乃助でございます。今先生も仰いましたけども、横内先生とは本当に久しぶりで、出会いから20数年、スーパー歌舞伎をはじめ、いろいろな作品でご一緒させていただいたんですけども。本当にこのたび久しぶりにここに呼んでいただけて、うれしい限りです。

 しかも、初めて早乙女太一さんとご一緒できるというのも楽しみなことですし、私ごとですけども、1月に結婚しまして、うちの家内が本当に太一さんの大ファンで(笑)、僕よりもいちばん楽しみにしているのが彼女じゃないかなと(笑)。

 とにかく本当に若いエネルギーいっぱいで、素晴らしい作品になるんじゃないかなと。今日、稽古初日なんですけども、そういう感想を持ちました。どうぞ、多大なるご宣伝のほど、よろしくお願いいたします。

司会:続きまして、浪花阿呆鴉のリーダー、雁金文七役の早乙女太一さんよりご挨拶をお願いいたします。

早乙女:先ほどのお話のように、自転車が飛んだりとか、いろんなことが起きてくると思うんですけども。本当に僕たち暴走族の阿呆鴉のチームは、元気よく熱い想いで怪我なく最後まで頑張れたらいいなと思っています。よろしくお願いします。

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