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特集(3)明日海、鮮烈な花組大劇場デビュー

2013年8月27日

写真:「愛と革命の詩(うた) ―アンドレア・シェニエ―」より「愛と革命の詩(うた) ―アンドレア・シェニエ―」より、カルロ・ジェラール役の明日海りお=撮影・岸隆子

 月組から組替えでやってきた明日海さんは、華やかな貴族たちの中、理不尽な階級社会に怒りを燃やすジェラール役。周囲とまったく違う色をまとって、登場からインパクト大です。そして、いきなり銀橋で伸びやかな歌声を披露。圧倒的な存在感を見せつけるという、鮮烈な花組大劇場デビューを飾りました。

 アイドル風のキュートなルックスながら、どこか影のある憂いを帯びた明日海さんの魅力が、ジェラールの中にふくらんでいく葛藤とうまくシンクロしていくようで、なかなかのはまり役ではないでしょうか。

 ――ついに民衆がバスティーユを襲撃し、フランス革命が勃発。ジェラールも武器を手に、モラン(春風)らジャコバン党とともに革命の列へと加わった。マッダレーナは両親も屋敷も失い絶望の淵を彷徨っていたが、アンドレアの詩と出会ったことで生きる希望を見出し、彼に毎日手紙を綴るようになる。やがて初雪が舞う夜、2人は再会を果たし、運命の恋が燃え上がった。志を同じくするパンジュ侯爵からの支援も受け、つかの間の春を味わうアンドレア。だが、2人が恋に落ちたことを知ったジェラールは激怒し、アンドレアはついに逮捕されてしまう…。

 フランス革命に沸く市民たちはエネルギーに満ちています。ジャン役の天真みちるさんは、仙名彩世さん演じるルルといつもペアで歌い踊って大活躍。貧しくても勢いのある民衆をのびのびと演じます。時折登場しては、時代を皮肉るように歌う大道芸人の彩城レアさんも目を引きました。

 マッダレーナをかくまう侍女ベルシの桜一花さんと、その恋人ファビアンの鳳真由さんも可愛いカップル。ほほえましさいっぱいですが、思わぬことからアンドレアたちを危機に陥れてしまうという、物語の重要なカギを握ります。

 ジャコバン党のモランは悪者の香りがプンプン。春風さんの切れ味鋭い演技が光り、「スカーレット・ピンパーネル」のショーヴランを彷彿とさせます。昨年の2月に宙組からやってきた春風さんは、組替えによってその魅力がさらに開花しました。スレンダーで都会的なシャープさが花組カラーとマッチして色気も倍増、その変身ぶりには驚いたほど。これからだと思っていただけに、退団は残念でなりませんが、芝居でもショーでも、春風さんの良さが生かされているので、しっかりと見届けたいですね。

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