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特集(4)冴月と柚香、心情を操るように

2013年8月27日

写真:「愛と革命の詩(うた) ―アンドレア・シェニエ―」よりAngel White役の冴月瑠那(写真右)とAngel Black役の柚香光(左)=撮影・岸隆子

 罪なき人々を次々とギロチン台に送り込む革命政府に、もはや正義は感じられません。輝く未来を信じ、革命に身を投じたはずのジェラールでしたが、現実は理想とかけ離れていくばかり。さらに、恋い焦がれていたマッダレーナがアンドレアに奪われたと知り、ますます苦悩と焦燥感に襲われます。いまや憎しみの対象でしかない2人を、とことん地獄へ陥れるのはたやすいこと。けれど彼が葛藤の末、選んだ行動は、思いもよらぬものでした…。

 アンドレア、マッダレーナ、ジェラール、時代の波に翻弄されながらも、それぞれが選んだ道を貫いた彼らの人生模様をドラマチックに、とことん美しく描いています。

 劇中では、「ロミオとジュリエット」における「愛」と「死」のようなAngel WhiteとAngel Blackが終始舞台上でこの世の善なるもの、悪なるものを表現し、人々の心情を操るように存在していました。白い天使の冴月さんはダンサーらしくしなやかに踊って善を表現し、黒い天使の柚香さんは、片方の眉がないアバンギャルドな中性的メイクで、登場人物を悪の誘惑に誘います。衣装の片腕だけ色を交換しているのは、善と悪が一色では語れないことを表現しているのかもしれません。

 今回の公演では、ハンブルクバレエ団の大石裕香さんが振り付けを担当されたとのこと。手の表現などが特徴的な柔らかいダンスで、より耽美な世界が作り上げられていました。 宝塚らしい美しさが満載の作品といえるでしょう。

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