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特集【公演評】宝塚・雪組バウ「春雷」
背徳の恋に燃え上がる濃密なストーリー

2013年9月6日

 雪組公演のバウ・ミュージカル「春雷」が、8月29日、宝塚バウホールで初日を迎えました。ドイツの文豪ゲーテの代表作「若きウェルテルの悩み」を軸に、作者自身の葛藤をからめたドラマチックなミュージカルで、研8となった雪組の彩凪翔さんがゲーテとウェルテルの2役に挑戦。バウ初ヒロインの大湖せしるさんとともに、ロマンチックで情熱的な大恋愛物語を描きます。(フリーライター・さかせがわ猫丸)

 誰もがその名を一度は聞いたことがあるだろう名作「若きウェルテルの悩み」。けれどそのベースがこんなにも切ない恋物語であることを、ご存知だったでしょうか。

 背徳の恋と知りつつ燃え上がるウェルテルとロッテ。そしてロッテの婚約者アルベルト。3人の緊迫した関係に、もう1つの許されない恋人たちのエピソードも加え、宝塚らしさが香る濃密なラブストーリーに仕上げられました。

 はっきりとした顔立ちが印象的な彩凪さんは、知的で純粋なウェルテルが等身大で似合い、ロッテを演じる大湖さんも、“せしる史上最高”と思わせる麗しさで、まさしく美男美女のカップルが完成しました。2人が並ぶ姿だけで、夢の世界が見られそう。アルベルトを演じる鳳翔大さんも上背を生かしたクールな紳士に徹し、2人の間に立ちはだかる迫力は満点です。真那春人さんと沙月愛奈さん演じるもう1つの甘やかで切ないカップルや、舞台美術家の松井るみさんが手がけたセットも大胆かつ芸術的で、ドラマチックなストーリーを盛り上げています。

 18世紀末のフランクフルト。法曹界での仕事も恋も上手くいかず、傷心のまま故郷に戻ってきたヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(彩凪)。懐かしい書斎に身を置くことで、作家を夢見ていた頃を思い出し、再び彼はペンを執ります。

 そして物語は、「若きウェルテル」の世界へと突入していくのでした…。

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【写真】「春雷」より、ウェルテル役の彩凪翔=撮影・岸隆子

◆「春雷」
《宝塚バウホール公演》8月29日(木)〜9月8日(日)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/338/index.shtml

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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