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特集(2)きっちりやらないとコメディは成り立たない

2013年9月9日

写真:瀬奈じゅん撮影・岩村美佳

――今回の作品は「コメディ」じゃないですか。コメディというのは、演じる方は難しいですよね。

 …難しいですね。

――得意不得意でいったらどうですか?

 得意とか不得意とかあまり考えたことはないですけど、好きです(笑)。

――どういうところが?

 うーん、シリアスな悲劇より、もっと、もっと「真面目」に取り組まないといけないから。

――なるほど!

 シリアスなものを真面目にやっていないわけじゃないですよ。だけど、シリアスなものよりも、もっともっと、きっちりやらないとコメディは成り立たない。私、きっちりやるのが好きなのかもしれない。アドリブを入れちゃうとつまんないんですよ。

――アドリブで笑わせるみたいなことではないんですね。

 ないですね。それはそれで面白さがあると思うんですけど、私はアドリブなしのコメディが好きなんです。

――それはもう、本当にきっちり作り上げていかないと笑いが起こらないですね。

 そうなんです。そしてそれは、ひとりじゃできないんです。シリアスなお芝居って、共演者同士がそこまでかみ合ってなくても成り立ってしまうけれど、どうしたってかみ合っていないと成り立たないのがコメディですから。それを共演者の方と創り上げていくのが、すごく面白いし、それによって生まれてくる笑いが、すごく嬉しい。

――その意味でいうと、期待できるメンバーですね。今日からすでにチームワークも抜群でしたから。

 とても雰囲気が良かったですよね。私もそれは感じました。

――コール・ポーターの名曲でも知られる作品ですが、歌もたくさんありますか?

 私の歌はそこまで多くないですね。今までのミュージカルに比べて多いかといったら、多くはない気がします。皆さんにそれぞれソロナンバーがあるんです。

――最近の瀬奈さんの舞台をずっと拝見していて、歌がとても、お上手になったなと…。

 ありがとうございます。

――すみません! 上から目線みたいになってしまって。でも、そういうときって、ご自分でもそういう風に感じられる瞬間ってあるんですか?

 最初のラインが低かったのでそういっていただくことが多いんですけど(笑)、でも、素直にうれしいです。ありがとうございます。

――歌って、少しずつうまくなるのではなくって、階段を上るように、ある日突然、何かが目覚めたりするのかなと思ったのですが。

 「小さなことの積み重ね」ですよね。歌だけじゃなく何事も。小さなお稽古、小さな努力を積み重ねていくことが大切かなと思っています。でも本当に、スタートラインが低いんですよ(笑)。だから、ありがとうございます。

――じゃあ、気になるタップはいかがでしょう?(笑)。

 そうですよね…でもタップは踊っていて楽しいので、楽しみでもあります。

――あれは、どういうところが楽しいんですか?

 音が出た瞬間かな? いい音が出た瞬間、リズムに乗れた瞬間は、最高に楽しい。心と体と、耳と、すべてが一体になったような感じですね。私はずっとバレエをやっていたので、どうしたって、つま先を蹴ったら伸ばしてしまうんですよ。だけどタップは、蹴ったら曲げなきゃいけないじゃないですか。ですから、まず、そこなんです(笑)。音楽学校のときからずっと続いている、その戦いはありますが…でも、楽しみです。

――ジャンルとしてはダンスですけど、音楽みたいな感じですよね。体で奏でる音楽というか。

 そうですよね。私、楽器がとにかく苦手で、たとえばピアノを弾くと、右手と左手、右足と左足がバラバラなことをしなくちゃいけないので、考えちゃうんです(笑)。タップもちょっとそれに似た難しさがあるかもしれない。バレエやダンスは自由に踊れるのに(笑)。

――でも、一番の見所といわれている一幕の最後は、センターで踊りますよね。

 そうですね。がんばります! 今日も出ていた加賀谷兄弟に、特訓してもらおうと思ってます。

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