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特集(4)人生の半分以上がひとり暮らしだったので…

2013年9月9日

写真:瀬奈じゅん撮影・岩村美佳

――これまでの4年間を振り返ってみると本当にいろんな舞台をなさってきたんだなと思うのですが…。

 そうですね。ありがたいことに。

――ご自分としてとくに印象的だった作品、転機になった作品といえば何でしょう?

 転機はね、「ビューティフル・サンデイ」!

――そうですか! 私も拝見したのですが、やはり。

 このときは本当に楽しくって、自分でも納得がいきました。それはきっと客席にも伝わるんですよね。「やっぱり私はお芝居が好きなんだな」って、すごく思ったんです。もちろんミュージカルも好きですけども、この作品で「ああ、私、芝居がしたいな」と腑に落ちたというか、「よし、芝居をやっていくぞ」と思えた作品ですね。

――「エリザベート」はどうだったんですか? 私は、2回目に出られたときに、さきほどの歌の話で、ミュージカルの役者さんとして成長されたなと感じたんですが。

 いや、どうなんでしょう? 1回目の「エリザベート」のときは退団したばかりで、もう、いろんなことがわからない状態のまま終わっちゃった感じがあったので、リベンジの気持ちでやっていましたけど。何だか欲をいったらキリがないというか、「もっとこうなりたい」という思いはキリがないですね。やっぱり春野さんとダブル主演させていただいたことも大きかったし、「エリザベート」は、私にとって宝塚時代から、人生を色々と考えさせられたり、いろんなことが起きる公演なんだなという感じがあります。

――再演をみたときは、私、「ああ、瀬奈さんは、エリザベート役者になられたなあ」と思ったんです。

 ありがとうございます。さすがにもう、15歳の若い時代はきつかったですね(笑)。

――最近の話題といえば、昨年末ご結婚もされて、プライベートの面も大きく変わられたのでしょうか?

 私、16歳で宝塚に入って、2年間は寮生活をしましたけども、その後18のときからずーっと、人生の半分以上がひとり暮らしなわけですよ。だから、帰ってきて「ただいま」と言うと「おかえり」って言ってくれる温かい家族があるってことが、すごく幸せだし、「ああ、懐かしいな」という感じでした。小学校や中学校のときって、こうやって家族のもとから出て行って、家に帰ってきたら家族に守られていたから、外で勇気を出して、いろんなことができたんですね。私は約20年間ずっと、外でもひとりで戦って、家に帰ってもひとりで色々と考えちゃったりして、ひとりで涙を流すこともある生活をしてきたから、「うわあ、家族って最高!!」と思いました(笑)。

――なるほど、確かにそうですね。

 何だか私、「ALive Final」あたりから、変わった、変わったって言われるんですよ。たぶん、外に出て「戦う」ことができるホームができたからなのかなと思うんです。「戦う」というのはその、人とじゃなくってね、自分と戦ったり、作品と戦ったりするためのね。

 私、共演させていただく方たちが皆どうしてこんなに強いのかなと、ずっと思っていたんです。お稽古場での居方であったり、お稽古への取り組み方であったり、どうしてこんなに地に足をつけて、どっしりと、ぶれることなくいられるのかなと。でも、最近になって「あ、これか!」とわかったんです。守るべき家族、守り守られる相手がいるからなのかなと思いました。

――じゃあお仕事的にもすごく良い影響が?

 私の中ではね。すごくいい影響があります。

――宝塚をご卒業されて最初にインタビューさせていただいたときに、「ALive」のサブキャッチが「Handsome Woman」ということだったので、「瀬奈さんにとってのハンサムウーマンの定義は何ですか?」という質問をさせていただいてたんですね。そのときに「地に足がついていることだと思います」と、おっしゃってたんです。

 本当にそう思います。

――じゃあそれがまさに、達成できたということですね?

 本当のハンサムウーマンには、これからなれるんじゃないかと思う。見た目のハンサムじゃなくって心根がね。心根がハンサムでありたいなと思います。

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