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特集(1)早乙女のチャリンコを漕ぐ姿に感動

2013年9月12日

写真:「元禄チャリンコ無頼衆 浪花阿呆鴉」より「元禄チャリンコ無頼衆 浪花阿呆鴉」より=撮影・小林勝彦

 初っ端からド派手な演出で、奇抜な改造チャリに乗った4人がひとりずつ名乗りを上げて登場。舞台や花道を所狭しとかけまわり、チャリを下りたかと思えば、キレのある殺陣まわりを繰り広げる。中でも、早乙女の殺陣は“さすが”のひと言。ただ速いだけでなく、華麗でしなやか、弧を描く刀さばきの美しさに目が釘付けだ。

 アウトローな文七の佇まいも、クールな早乙女の印象にピッタリ。初日前の会見で早乙女が「歴史ある新歌舞伎座で、ド派手に、とにかく大いに暴れまくって楽しみたい」と語っていたように、色とりどりに着飾った浪花阿呆鴉と、ヤンキー上がりの奉行所の手先、布袋市右衛門(ほていいちえもん/載寧龍二)を加えた若手5人がそれぞれに個性を放ち、力強く突っ走る。その姿はまさに“チャリンコ暴走族”だ。しかし一見悪ぶっていても、真っ直ぐな信念を持つ若者たち。「下らん世の中を太く、短く生きる!」と、ただ暴れてばかりいた浪花阿呆鴉が、いつしか悪を成敗する大坂のヒーローとなって感謝される喜びを知り、「世の中下らないだけではない」と改心して、人のために命がけで戦う。大人の思惑に振り回され、死をも覚悟しながら、仲間を守るため、大坂の町を守るため、仲間を信じて、損得抜きで仲間と一緒に命を燃やす。結果、太く、短く生きることとなった彼らだが、最後まで信念を貫き通して堂々と生きたその姿に、最後には心地よい清々しさを感じるだろう。

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