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特集(1)情熱のフランク、無邪気な清水のジュリエット

2013年9月18日

写真:「ロミオ&ジュリエット」「ロミオ&ジュリエット」公演より、柿澤勇人(ロミオ)、フランク莉奈(ジュリエット)=撮影:渡部孝弘

 さて、ロミオ以外のキャストについても触れよう。ジュリエットを演じるのは、初演から続投のフランク莉奈と、今回初参加の清水くるみ。

 フランクは、前回はミュージカルデビューということもあり可愛らしくも硬さがあったが、今回は歌声が伸びやかになり、可憐な佇まいはそのままに芯のあるジュリエット像をみずみずしく演じ成長の跡を見せている。古川ロミオとのコンビは、ともにスラリとしたスタイルで見目麗しく、また自分の欠けた部分をジュリエットに求める感受性の強い古川ロミオと、それを受け止めるパッションと強さのあるフランク・ジュリエットはバランスがぴったり。ともに初々しさの中に生来の色香や情熱が感じられるだけに、息遣いが感じられるようなラブシーンにもうっとりとさせられた。

 一方の清水ジュリエットは、表情もあどけなく、まだ自分の美しさに気づいていないような原石の魅力にあふれる少女。恋に恋する状況で、ロミオと出会い、おままごとのように無邪気に結婚をするジュリエットは、ほほえましいと同時に、無自覚なまま悲劇へと突き進む危うさがつきまとう。同じく少年の面影を残す柿澤ロミオとのコンビは、子どものまま命を絶たざるを得なかったふたりに、やりきれなさが募る。少女から女性への変化や、良家の子女らしさがもう少し出てくると、より魅力的なジュリエットになりそう。素直な歌唱には好感が持てた。

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